「俳句の小径（こみち）」を再整備（令和４年１月25日更新）

　土曜日の深夜に起きた日向灘を震源とする地震では、皆さんびっくりして飛び起きたのではないでしょうか。松野町では震度３を記録しましたが、幸いなことに大きな被害はなく、胸をなで下ろしているところです。

　また、今年の冬は雨量が極端に少ないようで、日曜日の雨で少しだけ状況が良くなりましたが、まだまだ水道はピンチ状態が続いています。今年も、気まぐれな自然現象に振り回されることが多くなりそうです。

　さて、松野町出身の有名人で「芝さん」といえば、漫才コンビ・モグライダーでＭ１ファイナリストになった芝大輔さん・・・だけでなく、大正から昭和にかけて活躍し27才で夭逝した天才俳人、芝不器男（しばふきお）もまた、松野町の誇りです。

　松野町では、不器男の功績を称えて、その生家を記念館として修復、保存して、直筆の俳句や手紙、遺品の数々を展示しているほか、周辺に17カ所の不器男の句を刻んだ句碑を建立して、「俳句の小径」として散策できるようにしています。

　実は、不器男の生家は私の家のお隣さんで、記念館に改修される前は、小中学生時代の同級生Ｓ君の家族が住んでいました。当時いつも遊びに行っていた友だちの家に、まさか歴史上の人物（！）が住んでいたとはまったく知りませんでした。ちなみに、Ｓ君は不器男の子孫ではありません。もう何十年も会ってないけど、元気かな！？

　このたび、さらに多くの人に不器男の俳句と触れ合っていただくように、「俳句の小径」の再整備に取り組んでいて、３月末までには完了する予定です。具体的には、句碑にスマホをかざすと、その句の解説が視聴できるシステムを導入するほか、見えづらくなった句碑の文字の着色や、句碑周辺の支障木の伐採も行います。

　不器男の代表作といえば「あなたなる　夜雨の葛の　あなたかな」。これは、進学で赴いた遠い仙台の地から、故郷の松野町に思いを馳せた句で、高浜虚子の名鑑賞によって不器男の名が一躍有名になったと言われています。

　望郷の詩人と呼ばれてふるさとを深く愛した不器男、その短い生涯の中で紡ぎだされた珠玉の名句を、松野の自然の息吹を感じながらのんびりと鑑賞してみませんか。

句碑No.６「あなたなる　夜雨の葛の　あなたかな」（松野西小学校校門前）

１週間の公務の記録　＝１月17日（月）～１月23日（日）＝

　この１週間は、予定していた会議、イベント、出張等のほとんどが、コロナの感染拡大で中止または延期となりました。