令和５年度町政の基本方針と重点施策

ページID：0011495 印刷用ページを表示する更新日：2023年5月1日更新

１　健やかに生きがいに満ちた“森の国”【健康・福祉】

　誰もが住み慣れた地域で自分らしい暮らしと健康で自立した生活が送れるよう、地域包括ケアシステムの更なる深化を図るほか、本年10 月には「ねんりんピック愛顔のえひめ2023 マラソン交流大会」が本町で開催予定であり、これを契機として健康づくり、予防活動、高齢者福祉、障がい者福祉の充実による健康寿命の延伸につなげます。

　また、地域医療の中核である中央診療所の充実強化及び健全運営に努めるほか、長引く新型コロナウイルス感染症に対しては、５類感染症への移行という節目を迎える中、引き続き町民の不安を払拭するためのサポート体制を堅持します。

２　賑わいと活気にあふれた“森の国”【産業・雇用】

　農業分野では、農業委員会と連携し、農地の有効利用、遊休農地対策を進化させるべくこれまでの「人・農地プラン」から、より地域の実情を反映させた「地域計画」への移行に向けて取り組むとともに、重点施策に位置付ける上家地部落再生事業の推進や、地域農業の持続のため、農林土木事業の実施、集落営農の組織化、担い手の確保・育成対策など、将来に向けて効果的な支援策の実施に努めます。

　林業分野では、南予森林管理推進センターを基軸として、森林環境譲与税の有効活用によって森林整備事業に計画的に取り組むとともに、即戦力となる林業担い手の確保と育成を図り、併せて、まきステーションを中心とした木質バイオマスの継続的な活用を推進します。

　商工分野においては、商工会との連携のもと、中小企業の経営支援及び創業支援に取り組み、コロナ禍対応施策の継続により地域経済の復興を進めるとともに、事業承継支援や地域内循環型の経済モデルの導入に向けた調査研究、企業誘致・留置対策、複業人材育成による雇用創出と労働力確保に取り組みます。

　さらに、観光事業では地域資源や魅力を再発見・再認識し、地域活性化を目指す観光まちづくりを推進します。

３　安全で快適な暮らしの“森の国”【環境・防災】

　庁舎及び防災拠点施設を中心に、地域防災計画及び業務継続計画（ＢＣＰ）に基づく防災体制の充実を図るほか、地域住民や消防団等の関係機関と連携し「自助、共助、公助」による地域防災力の向上、防災意識の高揚、防災情報伝達手段の確保や交通安全対策、防犯活動を展開します。

　併せて、南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備え「自らの命を守る」ための防災・減災の諸施策を推進するため、一人ひとりができる自助、共助の取組を強化、支援します。

　建設分野においては、国土強靭化基本計画に基づき道路交通網やインフラの整備及び長寿命化を図り、環境分野では、廃棄物の処理、河川の水質浄化に努めるほか、脱炭素社会の形成に向けた再生可能エネルギーの普及促進を図ります。

　水道事業においては、公営企業会計の移行による経営基盤強化を図ると
ともに、喫緊の課題である水道施設・管路の耐震・老朽化対策を進めます。

４　子どもたちの夢が広がる“森の国”【教育・子育て】

　子どもたちの教育環境の充実を最重要課題と位置づけ、「ふるさと松野を守り育てることのできる子どもを育む、地域と共にある学校教育を創造する」という理念を学校と地域が共有し、心と体と知恵を育む学校教育を目指します。

　また、生涯学習及び生涯スポーツの推進、公民館活動の充実、歴史文化の保存活用など、すべての世代が興味を持って参加できる環境を創出することによって、文化意識の向上や心身の健康増進、引いては町の活性化につなげていきます。

　さらに、すべての教育活動において人権尊重の理念を基礎に置き、部落差別をはじめとする、あらゆる差別・偏見の解消をめざし、お互いの人権が尊重される明るく穏やかな「森の国まつの」を推進します。
子育て施策の推進では、子ども・子育て支援事業計画に基づき、子どもが心身ともに健やかに成長できる保育・教育の環境づくり支援の拡充を図り、安心して暮らし育てることのできる環境づくりに取り組みます。