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灯し上げ(とぼしあげ)(令和3年9月1日更新)

ページID:0008660 印刷用ページを表示する 更新日:2021年9月1日更新

 今年の夏は、コロナ第5波の襲来と例年にない長雨で右往左往しているうちに、足早に去っていきそうな感じです。

 コロナ禍の2度目の夏を振り返ると、全国で爆発的な感染拡大が続く中で、オリンピックも高校野球も無観客となり、昨年に続いて帰省も旅行も制限され、海水浴やビアガーデンも自粛、こんな窮屈な夏は、本当に今年限りにしてもらいたいものです。来年は、まぶしい夏の日差しの下で、子どもたちの明るい笑顔がはじける夏となるように、みんなでコロナを克服しましょう。その第一歩として、まずは希望者全員が速やかにワクチンの接種を受けられる体制をしっかりと構築していきます。

 昨日の県の集計では、松野町の12歳以上のワクチン接種率は1回目が81.0%、2回目が67.9%、県内20市町のうち上から4番目の進捗で、概ね順調に進んでいますが、引き続き周知啓発に努めてまいります。また、接種対象ではない12歳未満の子どもたちへの感染が全国的に広がっていることから、ワクチン以外の感染拡大防止策についても、さらに拡充するよう国や県に要望したいと思います。

 私も今日これから、2回目の接種を受けます。

 さて、8月はお盆の月。町内各地で例年開催されていた「盆踊り」や「夏祭り」は、コロナのために中止となりましたが、「お施餓鬼」などの伝統的な宗教行事は、感染防止対策を講じたうえでしっかりと行われたようです。我が家の菩提寺である永昌寺でも、そのひとつ「灯し上げ(とぼしあげ)」が、8月30日に広見川にかかる大門橋で実施されました。

 この「灯し上げ」という不思議な行事、南予地方に残る独特の風習のようですが、お盆で帰ってきた先祖の霊を送るために全国各地で行われている「灯篭流し」の地域バージョンのひとつであるそうです。

 当日は、初盆を迎えた檀家が、灯篭を吊り下げた竹を持って大門橋の上に集まり、和尚さんの読経のあと、参列者が次々に線香を供えていきます。最後に、橋の欄干から突き出された灯篭に火が点けられ、激しく燃え上がった炎が水面を照らし、あたりは幻想的な雰囲気に包まれます。

 ただし、遺族が遠く離れて住んでいて参加できない初盆の家庭が増えているようで、今年はコロナの影響もあったので、来られたのは対象者の半分程度の数だったようです。少し寂しい気がしますが、このような貴重な伝統行事を、残された者がしっかりと受け継がなければなりません。私も、地域の中ではまだまだ若僧、生活や文化の中で何百年も伝えられてきた知恵やしきたりを、もっともっと勉強しようと思っています。

永昌寺の「灯し上げ」

永昌寺の「灯し上げ」

1週間の公務の記録 =8月23日(月)~8月29日(日)=

○ 8月24日(火) 愛媛県市町総合事務組合 会計監査

            自衛隊愛媛地方協力本部宇和島地域事務所長と意見交換

○ 8月25日(水) 入札会に出席

            9月補正予算査定に出席

○ 8月27日(金) 議会全員協議会に出席

            決算審査講評に出席

            宇和島ひめぎん会から新型コロナウイルス対策事業支援金を受領

            四万十市・中平市長と意見交換