県内のコロナ感染症の状況は、日に日に厳しさを増しているようで、感染が拡大している松山市に対し「まん延防止等重点措置」が適用になりました。愛媛県全域においても、感染蔓延の危機を回避し医療崩壊を防ぐために、最高の警戒レベルである「感染対策期」が5月19日まで延長され、不要不急の外出の自粛、飲食店の営業時間の短縮等が要請されることとなりました。
これから、大型連休を迎えて、人の動きも活発になると思われますので、皆さまには感染防止に最大の警戒、細心の注意をいただくようにお願いいたします。
そんな中、東京オリンピックの聖火リレーが、4月21日・22日の両日、愛媛県内を駆け巡りました。ただし、感染が蔓延している松山市では、無観客の会場で、一列に並んだランナーがトーチの火を順々につないでいくセレモニーとなりました。あいさつに立った中村知事は、リレーができなかったことを涙ながらに謝罪しましたが、一番悔しい思いをしたのは責任感の強い知事のはず。県民の生命と健康を最優先した英断を、全面的に支持したいと思います。
一方で、松山市以外の19市町では、感染防止に細心の注意を払いつつ、静かにトーチをつないでいきました。松野町では、県内最高齢の聖火ランナーで陸上短距離走のマスターズチャンピオンでもあるレジェンド岡武男さん、エアピストルで全国大会優勝経験のある松野町期待の星の高校生アスリート東晴七さん、そしてゲストランナーの山内柊一郎さんと胡井志保さんの4人が、一生の思い出となるであろう200mの道のりを、楽しそうに走っていきました。
県内での2日間の聖火リレー、他の都道府県にも誇れる素晴らしい内容だったと思います。ランナーの皆さん、スタッフの皆さん、そして沿道で応援いただいた皆さん、ありがとうございました。
余計なことですが、ちょっとだけ心に引っかかっていることがあります。聖火ランナーの前後で車列を組んでいたオリンピックスポンサーのド派手な宣伝用トラック、あれ必要ですかね?
確かに、聖火リレーだけでなくオリンピックそのものが、スポンサーからの莫大な資金提供に支えられていることは事実ですし、お祭り気分を盛り上げるために、奇抜なデザインの車を使ったにぎやかなパフォーマンスもありだと思います。しかし、今のこのコロナ禍の危機的な状況で、少しでも感染リスクを減らそうと関係者が心血を注いでいるのだから、日本を代表する企業であるスポンサー各社には、少し配慮をしていただきたかった。
聖火リレーは感動的でしたが、聖火パレードは要りません。そろそろ、商業至上主義のオリンピックを見直す時期に来ているのではないでしょうか。
聖火ランナー 東晴七さん 岡武男さん
力強くスタートする第1走者 岡さん
○ 4月20日(火) 新型コロナウイルス感染症対策本部会議に出席
○ 4月21日(水) 医療従事者へのコロナワクチン接種の状況を視察
○ 4月22日(木) オリンピック聖火リレー出発式に出席
○ 4月23日(金) 医療従事者へのコロナワクチン接種の状況を視察