激動の１年を終えて（令和２年12月28日更新）

ページID：0007514 印刷用ページを表示する更新日：2020年12月28日更新

　本日は御用納め、明日から１月３日までの年末年始の期間中、松野町役場も閉庁いたします。１年間、町民の皆さまはじめお世話になったすべての方々に、役場職員を代表してお礼申し上げます。どうぞ穏やかなお正月をお迎えください。

　ということで、令和２年を振り返り、松野町の10大ニュースを発表させていただきます。

１．コロナ禍町内にも深刻な影響

　令和２年は、コロナ禍によって世界史に刻まれるような特別な一年になりました。町内では、感染は今のところ確認されていませんが、小中学校の休業や経済活動の低下、イベントや諸行事の中止・延期など、町民生活に大きな影響が出ました。収束にはまだ時間がかかりそうですが、その間本町においても、町民の健康と生活を守ることを最優先に対策に取り組みます。

２．新庁舎および防災拠点施設の建設工事に着工

　建物の老朽化が進み、大規模地震では倒壊の危険性があった役場庁舎が、防災拠点施設を併設して建て替わります。令和４年２月の完成を目指して現在順調に工事が進んでいますが、町民の皆さまの憩いの場、心の拠り所となるように、さらに運営管理方法を検討してまいります。

３．滑床渓谷「森の国水際のロッジ」オープン

　滑床渓谷にある「森の国ホテル」「森の国ロッジ」を一昨年末に閉鎖し、民間に譲渡しましたが、今年３月に「森の国ロッジ」が「森の国水際のロッジ」としてリニューアルオープンし、高い稼働率を維持し人気を集めています。また、系列のベーカリー「森とパン」も、目黒に開店しました。今後も、民間事業者と協力連携して観光振興に努めていきます。

４．町長選挙現職が無投票再選

　ご支援に改めて感謝申し上げるとともに、責任の重さを痛感しており、町民の皆さまの負託に応えるべく、全身全霊を注いでふるさと松野の活性化に取り組みます。

５．中央診療所に野間副所長・羽生田副所長が着任

　中央診療所では、自治医科大学出身の医師の派遣を受けていますが、４月の異動で大西先生に代わって野間先生が着任されました。また９月には、来年３月に退職される予定の宮本所長先生の後任として、岩手県から羽生田先生に赴任していただき、これから長期にわたって町民の体調管理と健康指導にあたっていただくことになりました。

６．ＪＲ予土線存続に向けての動き

　収支が悪化しているＪＲ予土線の存続を目指して、沿線５市町（宇和島市・鬼北町・松野町・四万十市・四万十町）の民間団体や有志によって、「ＪＲ予土線圏域の明日を考える会」が発足し、10月に本町で設立総会が開催されました。また、同じく沿線５市町の９月議会で、「ＪＲ予土線の利用促進に関する決議」が採択され、予土線存続に向けて官民が連携しての運動が展開されることとなりました。

７．地域おこし協力隊６名が活動開始

　町外から移住して松野町の地域おこしのために活動する地域おこし協力隊において、今年は６名の隊員が着任しました。そのミッションは、観光分野が３名、農業分野が２名、教育分野が１名、それぞれ自分の経験や技術を活かして、情熱をもって活動しています。なお、任期満了により今年卒業した６名の隊員のうち２名が、松野町に定住、就職してがんばっています。

８．松野町文化財保存活用地域計画が認定

　松野町内にある様々な文化財の保存と活用を図るため、平成28年度から策定作業に取り組んでいた松野町文化財保存活用地域計画が完成し、四国ではじめてとなる国の認定を受けました。今後は、この計画に基づき、中世関連遺跡群の調査や「森の国まつの遺産」制度の創設など、地域の魅力や特徴を活かした歴史文化の伝承に努めます。

９．町内駅伝大会松丸分館が優勝

　今年で52回目を迎える歴史と伝統ある町内駅伝大会が開催され、町内10部落の公民館分館（実際は合同チームが２つあるため８チーム）の代表選手が健脚を競い合いました。結果は、優勝が松丸分館、準優勝が吉野分館でした。また、同じく分館対抗で行われたスポーツフェスティバルでは、床の上のカーリングである「カローリング」を競技種目として採用し、大いに盛り上がりました。

10．松野東小学校に木製の机と椅子を配置

　森の国・松野町にふさわしい教育環境を整備しようと、児童生徒の机と椅子を木製にする事業に取り組んでいます。まず、松野東小学校の全校児童分28セットが完成し、本年５月から使用を開始しました。この経費は、ふるさと納税で全国から寄付していただいたもので、西小学校と中学校合わせて約200セットについても、順次作成、配置する予定です。

　以上が、私が独断と偏見で選んだ「10大ニュース2020in松野」です。ただし、コロナのインパクトがあまりに強すぎて、楽しい話題や明るいニュースが吹き飛ばされた印象があります。来年は、１日も早くコロナが収束して、松野に穏やかな時間が帰ってくるように皆さんとともにお祈りし、そして感染拡大防止など行政としての責務を果たしていく所存です。

　来年もご支援のほどよろしくお願いいたします。

新庁舎および防災拠点施設建設工事の現場の様子