日本一のカニカマ工場（令和２年９月3日更新）

ページID：0006886 印刷用ページを表示する更新日：2020年9月3日更新

　皆さん、松野町に日本一のシェアを誇る食品工場があることをご存知でしょうか。しかも、作っている食品は「カニカマ」です。海がない松野町で、なぜ「カニカマ」？

　子どもから大人まで、みんな大好きな「カニカマ」。実は、インスタントラーメン、レトルトカレーとともに「戦後の食品の三大発明」と呼ばれているそうです。日本生まれの食品ですが、今ではヨーロッパを中心に世界中に普及していて、年間の消費量は日本が５万トンに対し世界全体では50万トン、消費量１位がフランスで２位がスペイン、生産量世界一はリトアニア（バルト海沿岸にある人口300万人の小国！）だそうです。驚きの事実が続出ですね。

　さて、松野町にある日本一のカニカマ工場は、キョクヨーフーズ(株)さん。東京に本社のある水産物を中心とした総合食品会社の(株)極洋のグループ会社で、昭和59年に松野町延野々の地で設立され、カニカマをメインに各種冷凍食品を製造、従業員数は約110人で、地域の雇用の大きな受け皿ともなっています。キョクヨーフーズでは、国内の年間生産量５万トンのうち、１割以上になる６千トン以上を製造していて、小さな町に “誇り”と“自信”を与えてくれる存在にもなっています。

　なお、キョクヨーフーズが製造するカニカマは、回転寿司チェーンのすしネタや、スーパーなどのお惣菜の原料として流通していて、商品として店頭に並んで消費者の目に留まることはほとんどありませんが、その品質は高く評価されています。全国展開しているあの回転寿司や、みんなが買い物をしているあのスーパーなどにも提供されているので、皆さんも知らないうちに松野町で生産されたカニカマを、一度は食べたことがあると思います。まさに、品質、生産量とも日本一です。

　このキョクヨーフーズのカニカマを使って、大手コンビニチェーンがカニカマパンを開発し、全国の店舗で期間限定ではありますが（8月11日～9月7日まで）販売しています。さっそく私も食べてみましたが、ふんわりパンをベースに、風味豊かなカニカマとからし入りマヨネーズが絶妙のバランスで、これはマジでおいしかったです。

　キョクヨーフーズさん、これからも頑張ってください。

(株)キョクヨーフーズ