いやぁ~暑いですね。
お隣の四万十市江川崎の昨日の最高気温は、なんと39.4℃を記録して全国でトップとなりました。松野町でも同様で、屋外にいると「暑さ」を通り越して「熱さ」を感じてしまいます。日本列島全体が、風呂に浸かっているような状態ですが、私たちの子供の頃って、こんなに暑かったかな?
そんな猛暑の中、稲穂が黄金色に実った田んぼで、一斉に稲刈りが始まりました。松野町では早期米の栽培が定着していて、主力のコシヒカリは、まだ肌寒い4月上旬から田植えが始まり、お盆の一番暑い時期に稲刈りのピークを迎えるなど、農家にとっては少々過酷な時期の作業となっています。これも、美味しい新米を一日でも早く食べてもらいたいという、農家の皆さんの心意気があってのこと、感謝しつつ松野のお米を味わいたいと思います。道の駅「虹の森公園」の河後森市場でも、松野の清流で育まれた新米を販売していますので、どうぞご賞味ください。
日本は古来より「瑞穂の国」と呼ばれ、稲の生長に合わせて一年の生活が成り立ってきたと、何かの本で読んだことがあります。いわば稲作は、生業(なりわい)としてだけでなく、日本人の価値観を生み出す根本のところにある特別な存在だと思います。
一方で、本町でもそうですが、農家の高齢化と担い手不足が深刻で、年々耕作放棄地となった田んぼが目立ってきました。実際に、役場の農業担当や農業委員会にも、もう自分では耕作ができないので、だれかに田んぼを引き受けてもらいたいとの相談も寄せられています。先祖伝来、営々と受け継がれてきた美しい田畑を、何とか次の世代に残さなければならない、この担い手不足の問題を、農家それぞれの家庭の事情に矮小化してはならないと、強く感じています。
その解決策の一環として、本町では、(株)農林公社のアグリレスキュー隊ががんばってくれています。作業が困難になってきた農家に代わって、田植えや稲刈り、果樹の消毒や収穫、草刈りなど農作業全般を引き受けています。今シーズンの稲刈りは、約30件でおよそ10haを受注しており、特に高齢の農家からは、「頼りにしている」「助かった」とのうれしい言葉をいただいています。
ただし、隊員の人数や機械設備が不足していることと、農家の負担を減らすため作業料金を低く抑えているため、すべての依頼にお応えすることはできていません。まだまだ限定的な効果ですが、田畑を守るセーフティーネットとして、行政もしっかり支援して拡充に努めていきたいと思います。
まずは、炎暑の中で汗だくになって奮闘している隊員、そして稲作農家の皆さんに、「お疲れさまです。体調管理に気を付けて!」と感謝の言葉をかけさせていただきます。
アグリレスキュー隊による稲刈り
○ 8月11日(火) ローカル5G勉強会オンライン会議にリモート出席
○ 8月13日(木) 中平正宏四万十市町と意見交換
○ 8月14日(金) 葬儀に参列