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コロナ感染症第2波到来(令和2年7月27日更新)

ページID:0006642 印刷用ページを表示する 更新日:2020年7月27日更新

 愛媛県内における新型コロナウイルスの感染は、松山市の医療機関でのクラスターが終息してから2カ月近く、新規感染者が出ていない状況が続いていましたが、7月20日に宇和島市で確認されたのを皮切りに、県内各地で今日までに4件、連続して発生しました。全国での感染者の急増を考え合わせると、感染第2波が愛媛県にも到来しつつあるのかなと危惧しているところです。

 皆さんご記憶のとおり、3月から5月にかけての感染拡大第1波の時は、外出自粛要請などによって「人と人との接触機会」を大幅に減少させて封じ込めを行い、ぎりぎりのところで医療崩壊という最悪の事態を回避することができました。これは、国民一人ひとりが国の方針を受け入れて、社会全体が同調して行動した成果で、日本ならではの国民性に助けられた部分が大きいと思いますが、同時に経済活動に大きな制約がかかり、特に中小企業や個人事業者に深刻なダメージを与えてしまいました。

 このため、国や都道府県は大型の補正予算を組んで、経済再生対策に取り組んでいますが、まさにその最中に第2波が襲来するという現実に、不安や恐怖を感じている方も多いかと思います。では、第1波の時のように、また外出を自粛し店舗などの営業を制限して、ウイルスがいなくなるのを待つべきなのでしょうか?

 難しい問題ですが、私はNOだと思います。グローバル化した現代では、例え国内で感染が終息しても、地球上のどこかでウイルスが生き残っていれば、何度でも日本に侵入してくることは予想がつきます。また、前回と同じような積極対策を講じるための予算が、国や自治体に残されているとも思えません。何よりも、これ以上事業者の皆さんに負担を強いることは、地域経済を崩壊させることに直結しかねません。ですから、ウィズコロナという言葉のとおり、今後はコロナウイルスとの共生、感染症と上手に付き合う生活に移行することが必要だと思います。

 もちろん、感染リスクを最小に抑える対策は必要です。手洗い、マスク着用、換気など、一人ひとりができる感染回避行動を実践しましょう。そして、それらの自己防衛策と並行して、徐々に経済の歯車を回していき、人や物やお金の循環を増やしていかなければならないと感じています。

 ただし、それはあくまでも身近なところから。首都圏や関西圏など感染が急拡大している地域から、どんどん観光客を受け入れるのはあまりにも危険が大きいし、できればお盆時期のふる里への帰省なども、家族や周囲へのリスクを考えて慎重に判断してもらいたいと思っています。

 まずは町内、そして県内や四国内での動きにとどめ、感染の状況を見ながらどこまで広げていくのか、このことについては、国が明確なガイドラインを示していただくように要請したいと思います。そして、皆さまにはコロナウイルスを正しく恐れ、冷静な判断、落ち着いた行動をされるようにお願いいたします。

 昨日、感染拡大防止のため中止していた商工会主催の「軽トラ市」が、5か月ぶりに再開され、会場のJR松丸駅前広場は多くの来場者で賑わいました。もちろん、皆さんマスクを着用されていて、出店者も感染防止対策に取り組まれていました。

 このようなイベントを開催することにご批判もあるかとは思いますが、すべて中止するのではなく、イベントの告知の範囲を絞ったり、会場内の人数を制限したりするなど感染のリスクを最小化する取り組みをしながら、開催可能と判断したものから徐々に開催していきますので、どうぞ皆さんのご理解ご協力をお願いいたします。

5か月ぶり開催の軽トラ市
5か月ぶり開催の軽トラ市