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広見川の天然ウナギ(令和2年7月21日更新)

ページID:0006623 印刷用ページを表示する 更新日:2020年7月21日更新

 今日7月21日は、土用の丑の日です。

 土用というのは四季それぞれにあって、立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間を指しています。「土用の丑の日」は、立秋(今年は8月7日)の前の土用の期間中で十二支の丑にあたる日で、今年は2回丑の日が巡ってきて、7月21日が「一の丑」、8月2日が「二の丑」となるそうです。

 昔から日本には、暑い夏に体力をつけるため栄養価の高いウナギを食べる習慣があり、万葉集にも記されているようです。ただ、江戸時代のウナギの旬は、冬眠前にたっぷり栄養をつけた晩秋から初冬で、夏にはあまりウナギが売れなかったため、困った鰻屋が知り合いの平賀源内に相談して店頭に「本日丑の日」の張り紙をしたところ、これが話題を呼んで大繁盛し、丑の日にウナギを食べて暑気払い、という風習が定着したそうです。(諸説あり)さすが天才発明家、平賀源内。

 さて、全国のウナギの流通量のうち養殖ウナギが占める割合が99%を超える中で、四万十川の支流広見川で獲れた天然ウナギは、今や幻の味として県下でも有名で珍重されています。見た目も少し変わっていて、養殖物と比べて小ぶりで頭が小さく、背は少しオリーブ色がかかり腹は黄色いのが特徴で、肝心の味の方は、・・・・・・・・・・・・・・・

 実は私の実家は、大正末期から90年ほど続いたウナギ料理が看板の料理屋だったのですが、私は物心ついた時からウナギを食べた記憶がなく、当然ながら松野のウナギのおいしさを皆さんに伝えることができません。もったいないとよく言われますが、どうしてもウナギを「食べ物」と認識できないのです。

 この原因は、家の中にあったウヨウヨのウナギの生簀に、小さい頃に何度か落ちて全身ウナギまみれになったことや、包丁で捌かれて切り落とされたウナギの頭が、必死に口をパクパクさせている光景を見て、トラウマになったのかなと自己分析しています。皆さんにウナギをPRしなければならない立場なのに、誠に申し訳ない限りですが、これからも食べようという気にはならないと思います。

 ところで、町内で天然ウナギを提供する料理屋は、「末廣」さん一軒だけになってしまいました。女将さんが一人で切り盛りしていて、松野のウナギ料理の伝統を守って孤軍奮闘していただいていますが、できれば町内に天然ウナギを食べられる店が増えて、ウナギをはじめとする川魚料理の文化がしっかりと伝承できるようにしたいと考えています。ウナギの食わず嫌いで実家の店を潰してしまった私がそれを口にすると、「お前が言うな!」とお叱りを受けそうですが、食の分野で松野の活性化に挑戦してみようという方がいらっしゃいましたら、ぜひ連絡してください。

今や貴重な天然ウナギ
今や貴重な天然ウナギ

1週間の公務記録 ※~7月19日(日)

 ○ 7月13日(月) (株)まちづくり松野役員会に出席

 ○ 7月14日(火) 葬儀に参列

             松野町林業研究グループ総会に出席

 ○ 7月15日(水) 愛媛県自治会館新築工事起工式に出席

             (株)松野町農林公社業務報告会に出席

 ○ 7月16日(木) 愛媛県土地改良事業団体連合会理事会に出席

             愛媛県土地改良建設協議会幹事会に出席

 ○ 7月18日(土) 足摺宇和海国立公園竜串ビジターセンター開館記念式典に出席