緊急事態宣言を受けて（令和２年４月20日更新）

　新型コロナウイルス感染症の拡大により、緊急事態宣言の対象地域が全国47都道府県に拡大されました。また、人と人の接触を最低７割、極力８割削減するとともに、ゴールデンウィークに向けて旅行や帰省など人の移動を、最小化することも求められています。

　しかし、感染拡大は止まっていません。先日は、鬼北町の小売店に勤務する男性の感染が確認されるなど、すぐ近くまで危機は忍び寄っています。そして、このまま放置すれば、かけがえのないふる里松野町も、修復できない大きなダメージを負ってしまうかもしれません。ですから、今こそ地域が一丸となって、正確な情報に基づき、一人一人が思いやりの心と責任ある行動で、冷静に対応することが必要です。あの西日本豪雨災害から立ち直った絆の強さをもう一度発揮して、国難とも言えるこの事態を乗り越えましょう。

　緊急事態宣言の期間は、５月６日水曜日までとなっています。この２週間余りは、次の３点について、すべての町民の皆さまが約束事として守っていただきますよう心からお願いいたします。

　まず１点目、「うつらないよう自己防衛！」

　こまめな手洗いや、定期的な換気をしてください。また、３密（密閉空間・密集場所・密接場面）には近寄らないでください。

　２点目は、「うつさないよう周りに配慮！」

　体調不良のときは、まず自宅で療養してください。そして、他人と接触するときは、距離（約２ｍ）をあけてください。

　３点目は、「不要不急の外出自粛！」

　感染が拡大している首都圏や大阪圏、その他都市部には、出向かないでください。そして、仕事や生活に支障がない限り、自宅にいてください。

　また、感染の危機が身近に迫り不安が大きくなるに従い、不確かな情報や根拠のないデマ等が広がっているようです。さらに、感染者を特定して誹謗中傷する悪質な人権侵害の事例も全国各地で起きています。

　今回の感染症は、現在の医療技術では制御しきれない未知の脅威であり、これからどこまで被害が広がるのか予測ができません。自分がいつ感染するかもわかりません。このような状況だからこそ、みんなで支えあい、庇いあい、痛みを分かち合いながら、今日できることをひとつひとつ、実行していきましょう。

　人に罪はありません。戦う相手はウイルスです。誰かを攻撃したり排除したり、不確かな情報を拡散したりすることのないように、みんなの心をひとつにして、この不安と危機を乗り越えましょう。松野町には、その力があると私は信じています。

　最後になりますが、経済活動の低下によって大きな被害を受けられている飲食業、小売業、観光業、サービス業などの事業者の皆さま、本当に苦しい、厳しい状況であろうとお察しします。今、国や県では様々な支援制度の立ち上げに取り組んでおり、町でもこの動きと歩調を合わせながら、地域性を踏まえた独自の施策を展開できるように、準備を進めております。国の政策方針には不確定要素もありますが、これから徐々に具現化され、皆様のもとに支援が届くと思います。また、この災厄が終息した後には、国を挙げての大規模な経済再生対策が実行され、景気も良くなると確信しています。

　事業者の皆さま、小さな町の行政ですが、皆さまにしっかりと寄り添っていきますので、どうぞもう少し辛抱していただき、地域の経済の灯を点し続けていただきますようお願いいたします。

１週間の公務記録　※～４月19日（日）

　○　４月13日（月）災害対策本部会議に出席（暴風警報発令のため）

　　　　　　　　　　 　差別撤廃・人権擁護審議会に出席

　○　４月14日（火）新型インフルエンザ等対策本部会議に出席

　○　４月15日（水）(株)まちづくり松野・役員会に出席

　○　４月16日（木）隣保館運営審議会に出席

　○　４月17日（金）新型インフルエンザ等対策本部会議に出席