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令和元年7月更新

ページID:0004857 印刷用ページを表示する 更新日:2019年7月1日更新

 初夏を迎えた松野町では、南高梅に続き、早生の桃の収穫も始まりました。“森の国”の豊かな自然の恵みに感謝するとともに、地域の農業をしっかりと守っていかなければならないと、改めて強く感じています。

 さて、あの悪夢のような日から一年が経ちました。昨年7月7日に松野町を襲った西日本豪雨災害のことです。普段は静かな広見川が濁流となって荒れ狂い、人家も田畑も道路も車も飲み込んで、町全体を不安と閉塞という暗雲が覆いました。

 あれから一年、松野町は穏やかな日常を取り戻しつつあります。被災者は絶望の淵から前を向いて立ち上がり、町内の多くの方々が温かい手を差し伸べ、町外からもたくさんのボランティアに駆けつけていただきました。

 この様子を見たときに、松野町には地域を守っていく絆がしっかりと残っていることがわかりました。過疎化高齢化が顕著な本町ではありますが、このような人と人との繫がり、他者への思いやりを大事にする地域社会が存続できれば、必ずや森の国・松野町の未来は、明るく輝くものになると確信しております。

 先日、松野町を応援してやろうという「森の国まつの応援団」の関東支部の集いが東京都内で開催され、松野町出身など35名の会員の皆さまにご出席いただきました。

 その席で感じたことは、松野を離れてもう何十年にもなる皆さまが、ふる里に対して変わらぬ愛着の念、何かあれば支援の手を差し伸べていただく強い意志をお持ちであるということでした。ただただ感激し、感謝しております。

 町行政の仕事は、もちろん松野町に住んでいる町民の皆さんの幸せを追求することが最大の目的ですが、応援団の皆さまのように町外から見守っている皆さん、これから生まれてくる子供たちのためにも、地域を存続させる責任を果たさなければなりません。

 人口減少が進む松野町ですが、町民の皆さんの英知を結集して、賑わいと潤いに満ちた“森の国”の創造に、これからも全力で取り組んでまいります。