自民党の総裁選挙で、高市早苗氏が全国の党員の圧倒的な支持を追い風にして勝利し、今月中旬に開催される臨時国会において、史上初の女性総理大臣に就任する見込みとなりました。高市氏は、地方自治を管轄する総務大臣の在任期間が歴代最長で、過疎地の多い奈良県選出の国会議員ということもあり、人口減少や産業衰退など地方の窮状をよく理解されていると思います。どうか全国の農山漁村にも光を当てる政策を実現されて、都市と地方の経済格差の是正、高齢者も安心して暮らせる地域社会の存続発展に取り組まれるように、強くお願いをしたいと思います。
さて、松野町には小学校が2校、中学校が1校あります。児童生徒の人数は、松野東小学校が33人、松野西小学校が81人、そして松野中学校が60人、全国的な少子化の波を受けて、松野町の子どもたちもずいぶん減ってしまいました。中学校では、部活動にも影響が出ているようです。しかし、人数が少ないことをただ悲観するのではなく、逆に子どもたちひとりひとりの興味や関心、能力や適性に合わせた教育ができるというメリットを最大限に活かして、子どもたちが生き生きのびのび成長できる環境を実現することが重要だと思います。そして、子どもたちに松野町のいいところをいっぱい学習してもらい、いつの日かふる里に帰ってきて担い手となってもらうことが、長い目で見れば人口減少対策にもつながるはずです。
そんな想いを込めて、町内3小中学校の現場を、町議会議員や教育委員の皆さんとともに訪問し、授業の参観や施設設備の状況確認、そして先生方との意見交換を行いました。
まずは西小学校、児童がタブレットや電子黒板など最新のIT機器を使って、自分の考えを発表したり、級友の意見にうなずいたりしていました。昭和の頃、静まり返った教室で先生が黒板に書く文書をただ書き写していた私たちにとっては、このにぎやかで楽し気な授業の風景はちょっと衝撃的でした。また、給食もおいしくいただきましたが、小学生のボリュームなので、大人にはちょっと少なかったですね。
東小学校は、3年生と4年生、5年生と6年生が複式学級となっています。率直に思ったのは、複式学級で教えるのは大変だということです。教材の準備やテストの採点なども2クラス分必要で、違う内容の授業を同時進行で進めなければなりません。先生の負担を少しでも軽減するために、教育支援員の増員など必要な措置を講じていきたいと思います。東小学校のアイドルヤギのミルクも、元気に雑草作業で活躍しているそうです。
中学校の校舎は平成26年竣工で、まだ10年ほどしか経過してないので生徒も比較的恵まれた環境の中で勉強していますが、体育館だけは築後50年以上が経ち、あちこちで老朽化がめだってきているのが気になりました。建物の構造的には大丈夫と判断され、災害時の避難所としての利用も想定しており、来年度には空調設備も導入する計画です。この工事に合わせて、屋外が暑くても寒くても生徒が思い切り館内で身体を動かせるように、細かな改修も実施したいと考えています。
次代を担う松野の子どもたちが、心身ともにたくましく成長できますように、教育環境の充実と子育ての支援にこれからも最優先で取り組んでまいりますので、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
IT機器を使った授業(西小学校)
先生方との意見交換会(東小学校)
〇10月1日(水曜日) 定例庁議に出席
愛媛マンダリンパイレーツ感謝の集いに出席
〇10月3日(金曜日) 松野西小学校・松野東小学校を訪問 教職員と意見交換
〇10月5日(日曜日) 葬儀に参列
虹の森公園・うまいもん合戦2025会場を視察
〇10月6日(月曜日) 松野中学校を訪問 教職員と意見交換
森の国の夏祭り実行委員会に出席
〇10月7日(火曜日) 宇和島地区広域事務組合9月定例議会に出席