ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 町長の部屋 > 不器男忌俳句大会(令和7年2月20日更新)

不器男忌俳句大会(令和7年2月20日更新)

ページID:0015009 印刷用ページを表示する 更新日:2025年2月20日更新

 地球温暖化の影響でしょうか、ここ数年、季節の巡りがかなり不順になっているように思えます。例えば、昨年はずっと暑い日が続いた後に急に寒くなって、「秋」がなかったようでした。年が明けてからは、厳しい寒波と暖かい陽気が交互に訪れ、まるで「冬」と「春」が同居しているようでした。

 日本の自然の美しさを演出してきた四季は、これからどうなってしまうのでしょうか、そして、季節の移ろいを表現する「俳句」は、どんな影響を受けるのでしょうか、そんな文学的なことを考えてしまいました。なんでかというと、先日、不器男忌俳句大会に出席したからという単純な理由ですが。

 

 明治36年に松野町(当時は明治村)で生まれた芝不器男は、わずか26年余りの短い生涯の中で、自然や家族を題材にした繊細で優美な俳句を数多く創作し、望郷の詩人として高く評価されています。いわば、松野町史上最高ランクの偉人と言えますが、もう一人の松野町出身の有名人であるモグライダーの芝大輔さんとは、同じ「芝」でも親戚関係でははないそうです。

 その不器男さんの功績を顕彰するため、松野町では毎年2月に、不器雄忌俳句大会を開催しています。第71回となる今回の大会には、全国から2,142句にも上る事前投句があり、選者の先生方に一句一句目を通して入賞作を決めていただき、当日に表彰をいたしました。ちなみに、最上位の賞である愛媛新聞社賞には、内子町の毛利喜子さんの「俳諧に あらずどんぐり 拾ひをり」、次点となる松野町長賞には、西予市の諦愚さんの「落ち蝉の 鳴き尽くしたる 軽さかな」が選ばれました。どちらの句も、ちょっと寂しいけどどことなくユーモラスな情景が脳裏に浮かんできますね。私も、こんな俳句が作れるようになりたいです。

 

 さて、先ほど異常気象が俳句に悪影響を及ぼすかも、というお話をしましたが、もう一つ心配なことがあります。それは、AI(人工知能)の普及です。私のスマホにも無料のAIアプリが入っていて、どんな問いかけにも即座に答えてくれます。そのAIに、「松野の春をテーマにした俳句を作って」と入力したら、3秒後に「春の息吹 山里に満ち 花便り」という句が返ってきました。

う~ん、どうでしょう?私には俳句を的確に評価、鑑賞する能力はありませんが、それなりに形は整っている気はします。一方で、ネット上に無限に存在する語彙の中から、適当に条件に合う言葉を選んで並べただけで、句全体の調和がとれていないようにも見えます。

今後ますますAIが普及して言葉の検索が容易になると、子どもたちがそれらしい単語を選ぶだけの安易な句作に走るのではないかと、素人ながら心配しています。

不器男俳句大会 不器男俳句大会

不器男俳句大会の様子

 ※ 公務の記録 = 2月4日(火曜日) ~ 2月20日(木曜日) =

〇 2月4日(火曜日) 令和7年度当初予算査定

〇 2月5日(水曜日) 令和7年度当初予算査定 東京都に移動

○ 2月6日(木曜日) 東京都内で「まつのジビエ」の販売促進活動

○ 2月7日(金曜日) 東京都内で「まつのジビエ」の販売促進活動

○ 2月8日(土曜日) 神社総代会総会に出席

○ 2月9日(日曜日) 消防出初式に出席

○ 2月10日(月曜日) 令和7年度当初予算査定

○ 2月11日(火曜日) 予土あす青春18高校生シンポジウムに出席

○ 2月12日(水曜日) 南予地域活性化特別対策本部会議に出席

○ 2月13日(木曜日) 令和6年度3月補正予算査定

○ 2月14日(金曜日) 議会全員協議会に出席

          西南四国行政連絡会に出席

○ 2月15日(土曜日) うわじま圏域子ども観光大使認定式に出席

○ 2月16日(日曜日) 不器男忌俳句大会に出席

○ 2月17日(月曜日) 土地改良区理事会に出席

○ 2月18日(火曜日) 総合計画審議会に出席

          森の国安心で安全なまちづくり祈願祭に出席

○ 2月19日(水曜日) 県・市町連携推進本部会議に出席

          町村会定期総会に出席

○ 2月20日(木曜日) 臨時議会に出席

          内外情勢調査会宇和島支部懇談会に出席