昨年11月のアメリカ大統領選挙で激戦を制したトランプ候補が、1月20日に大統領に就任しました。世界最強の経済力と軍事力を持つアメリカのリーダーとして、これからどのような政策を打ち出していくのか、国際社会がどう反応するのか、日本でも大きな関心が寄せられています・・・
というような当たり障りのない論評は、実際のトランプさんの前では粉々に吹き飛んでしまいました。「カナダをアメリカの51番目の州に!」「グリーンランドもパナマ運河もアメリカのもの!」「辞書の中で一番美しい言葉は“関税”だ!」。誰も予想していなかったような彼の暴言の数々は、まさにアメリカ・ファースト、自分の国さえよければ他国の主権などどうでもいいという傲慢さに満ちていて、国際的な協調姿勢は全く見えません。アメリカ国民は、なぜこのような危険な人物を国のリーダーに選んだのでしょうか。
トランプ大統領はその就任演説の中で、昨年7月の暗殺未遂事件を振り返り、「私はアメリカを再び偉大にするために神に救われた」とアピールしました。しかしあの夏の日、もし神様がトランプさんの方を向いていなかったら、どうなっていたでしょうか。もちろん銃撃という暴力を認めることは絶対にできませんが、仮にトランプさんが凶弾に倒れてしまったら、選挙の結果はどうなっていたでしょうか。
私はこう思います。きっと第2のトランプが現れて、事件を神格化して人々を扇動し、大きなうねりの中で共和党が圧倒的に勝利したのではないかと。そして、もしかしたら新大統領は、トランプさんよりもっと強硬で、もっと破壊的だったかもしれません。
今、アメリカは、様々な意味で分断された社会となっています。しかし、トランプ大統領が分断社会を生んだのではありません。分断社会が、トランプ大統領を生んだのだと思います。それほどアメリカの民主主義は危機に瀕していて、さらにこの潮流は徐々に世界中に広がっていき、私たちが大切にしてきた人権尊重の社会を蝕んでいくのではないか、そんな危機感を感じています。
さて、話は松野町のことになります。先日、中学生やPTAの会員はじめ多くの町民の皆さんに参加していただき、人権をテーマにした「森の国人権の集い」という集会を開催しました。その中で、町内の小中学生、高校生が週に一度集まり、人権について自主的に学習している「あおぞら子供会」の活動報告があり、有害鳥獣として駆除されているシカの肉や革の活用を通じて、差別が生まれた歴史的背景や人権を守ることの重要性について自分たちで学んだことを発表してくれました。本当に素晴らしい内容で、子どもたちが人権に対して正しい認識を持ち、他人への感謝と協調の心を育みながら成長していることを実感し、心強く感じました。
トランプさん、ぜひ一度松野町のあおぞら子供会の活動を見に来てください。
森の国人権のつどいの様子
〇 1月8日(水曜日) 町村会全員連絡会に出席
○ 1月9日(木曜日) JAえひめ南 吉見組合長ほかと意見交換
○ 1月10日(金曜日) 商工会青年部新年会に出席
○ 1月11日(土曜日) 大洲市合併20周年記念式典に出席
松野猟友会意見交換会に出席
○ 1月12日(日曜日) 町内5部落の総会で新年のあいさつ
○ 1月14日(火曜日) 愛媛朝日放送「えひめのミカタ」収録
○ 1月15日(水曜日) 宇和島福祉協会 上甲理事長ほかと意見交換
森の国まつのききされネットワーク連絡会に出席
○ 1月16日(木曜日) 藤目節夫 愛媛大学名誉教授と意見交換
町内3郵便局長と意見交換
○ 1月17日(金曜日) 議会全員協議会・意見交換会に出席
○ 1月18日(土曜日) 大阪府に移動
○ 1月19日(日曜日) 近畿愛媛県人会ニューイヤーに出席
○ 1月20日(月曜日) (株)プロテックスジャパン 酒井社長ほかと意見交換
福岡県に移動
○ 1月21日(火曜日) (株)アグリス 中村社長ほかと意見交換・同社の農業施設を視察
キウイ生産農家の農場を視察
○ 1月22日(水曜日) 自由民主党過疎対策特別委員会意見交換会に出席
中村知事新春の集いに出席
○ 1月23日(木曜日) 臨時議会に出席
愛媛銀行新春特別講演会に出席
○ 1月24日(金曜日) 令和7年度当初予算査定
○ 1月25日(土曜日) 長谷川淳二衆議院議員新春の集いに出席
森の国人権の集いに出席
○ 1月26日(月曜日) 津島しらうお&産業まつり会場を視察