今年もあとわずかとなりました。町民の皆さまにはこの一年、町政推進に格別のご理解ご協力をいただき、誠にありがとうございました。また、先の町長選挙では、温かいご支援をいただいたこと心から感謝するとともに、皆さまのご期待を必ず具現化するため、来たる年も役場職員一丸となって地域活性化のために全力を尽くしていきますので、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
さて、令和6年もいろいろなことがありました。この1年を振り返り、私の独断と偏見で恒例の「松野町の10大ニュース」を発表させていただきます。
【第1位】豊後水道地震発生 南海トラフ地震臨時情報も発表
4月17日、豊後水道を震源とするマグニチュード6.6最大震度6弱の地震が発生し、宇和島市の南予文化会館の天井が一部崩落するなど広範囲で被害が出ました。松野町でも震度4が観測され、深夜の大きな揺れに恐怖を感じた方も多かったと思います。また、8月8日に発生した日向灘地震では、南海トラフ地震の発生の可能性が相対的に高まったとされて臨時情報が発表され、不安な日々を過ごすこととなりました。
幸いにもふたつの地震とも、松野町には大きな被害は出ませんでしたが、改めて地震災害のこわさ、防災減災対策の必要性を考える契機となったと思います。
【第2位】異常気象 記録的な猛暑に農作物の被害も
今年の夏はほんとに暑かったですね。毎日のように「熱中症警戒アラート」が発表され、熱したフライパンの上で生活しているようなつらい毎日でした。ちなみに、隣の鬼北町近永の今年の最高気温は37.1℃、35℃を超える猛暑日が25日もあったそうです。
また、異常気象が影響したのか、農作物にも大きな被害が出ました。松野町の特産の梅は収穫量が例年の10分の1、桃もカメムシが大発生したため収量が半分しかなく、農家は大きな打撃を受けました。今後異常気象が常態化するという予測もあるので、農家の収入がしっかりと確保できるようなシステムを、国全体で作らなければならないと考えています。
【第3位】予土線全線開通50周年
JR予土線が今年で全線開通50周年を迎え、これを記念して3月2日にJR松丸駅で感謝祭を開催しました。このイベントでは、愛媛高知両県知事と沿線5市町の市町長、JR四国の社長が勢揃いして予土線への想いを語ったほか、通学している高校生たちの意見発表、和太鼓やよさこい踊りのステージショー、観光列車「伊予灘ものがたり」の特別運行、キッチンカーの出店などがあり、多くの人で終日にぎわいました。
赤字ローカル線として厳しい経営環境にある予土線ですが、利用の促進と沿線地域の活性化に向けて関係者が連携して取り組むという共通の認識が醸成できたことは、大いに意義がありました。
【第4位】道の駅「虹の森公園まつの」が全国2位
全国には1,200を超える道の駅があり、観光や交通の拠点として、また新鮮な野菜や魚介類の売り場としてにぎわっています。そんな道の駅ブームの中で、「じゃらん」という旅行情報誌が「行ってみたい遊べる道の駅ランキング」を発表し、松野町の道の駅「虹の森公園まつの」が全国2位にランクインしました。これは、「おさかな館」でのカワウソやペンギンの飼育展示や、ガラス工房での吹きガラス体験、トマトの収穫体験などが評価されたものだと考えています。
松野町の観光交流の拠点として、さらに皆さんに愛される道の駅になるように、努力してまいります。
【第5位】吉野生公民館が落成
吉野・蕨生・奥野川の3部落の住民自治活動の拠点となる「吉野生公民館」が完成し、5月27日に落成式を行いました。
新しくなった「吉野生公民館」は、木造平屋建で延床面積が192平方メートル。会議や習い事、サロンなど、住民の皆さんに幅広く使ってもらうほか、災害時には避難所として使えるように和室や調理室も設けていて、吉野部落の消防団の詰所も兼用しています。
ただし、「吉野生公民館」は使われて初めて価値が出る箱モノです。この場所に多くの人が集い、まちづくりのいろいろなアイディアが生まれ、そして具現化していくことを期待しています。
【第6位】マツノイズムプロジェクトが文部科学大臣賞を受賞
8月17~18日に三重県伊勢市で開催された「全国高校生SBP交流フェア」において、松野町の高校生が設立した会社「一般社団法人マツノイズムプロジェクト」が「ふるさと納税を活用した松野町のファン構築」について意見発表し、最上位の文部科学大臣賞を受賞しました。SBPとは、高校生が取り組む地域おこしのことです。
マツノイズムプロジェクトのアイディアは、、高校生が町の特産品を詰め合わせたギフトセットをふるさと納税の返礼品として企画するもので、すでに返礼品として登録されていて人気を集めています。
【第7位】谷清さん、谷千鶴さんご夫妻が農林水産大臣賞を受賞
11月7日に東京都で開催された「全国林業経営推奨行事」において、森林環境の保全と林業経営の改善に取り組まれてきた松野町松丸の谷清さん、谷千鶴さんご夫妻の功績に対し、農林水産大臣賞が贈られました。
ご夫妻は、所有森林の経営はもとより、林業研究グループの活動を通じて中学生にシイタケ栽培を指導したり、ミツマタやコンテナ苗など新た技術の導入に挑戦したり、森の国・松野町の森を守る活動に積極的に取り組まれています。
なお、贈呈式には主催団体の大日本山林会の総裁である秋篠宮殿下が出席され、谷さんに松野町の思い出を語られたそうです。
【第8位】金谷一氏が地方教育行政功労者表彰を受賞
おめでたい表彰の話題が続きます。文部科学省では、全国の自治体のうち地方教育行政において特に功績が顕著な教育委員会の教育長、教育委員に対して地方教育行政功労者として文部科学大臣が表彰を行っており、松野町蕨生の金谷一さんがこれを受賞しました。
金谷さんは、平成24年10月から本年9月までの3期12年にわたり、松野町教育委員として町の教育環境の充実や子どもたちの健全育成にご尽力されてきました。また、教育行政のみならず、役場や農協、農林公社などでの豊富な経験と知識を活かして、町政全般のご意見番としてご支援をいただいています。
【第9位】モグライダー 松野町応援大使に
今や全国区の人気お笑いコンビ「モグライダー」が、松野町の応援大使第1号になってくれました。
9月23日、モグライダーのお二人、芝さんとともしげさんが松野町役場を訪れ、応援大使の委嘱状をお渡ししました。これから、松野町の観光スポットや飲食物、イベントなどの情報を二人に幅広く発信していただき、交流人口の増大と地域の活性化につなげていこうと考えています。
なお、目黒地区出身の芝さんは、滑床渓谷にある万年荘に子どもの頃よく出入りしていたそうですが、万年荘は令和7年3月末完成に向けて建て替え工事を進めている最中で、昔の建物がなくなっている様子を見て少し寂しげだったとのこと。万年荘がリニューアルオープンしたら、ぜひ遊びに来てください。
【第10位】松野町産クラフトビール誕生
愛媛県は全国でも三本の指に入るユズの産地ですが、その中でも松野町と鬼北町は栽培が盛んです。収穫されたユズの大部分は、JAえひめ南のゆず加工場で搾汁した後、鬼北町の食品加工会社「高田商店」さんに送られ、全国的な人気を誇る「ゆずの里」ブランドのポン酢や飲料の原料となります。このメインとなる流通販売ラインは維持しつつも、ユズの可能性をさらに広げるため、松山市内のクラフトビールの醸造所「DD4D FACTORY&CURIOSITIES」を訪ねて製造を依頼したところ、県内産柑橘を原料にしたビール製造の実績も豊富なこともあって、期間限定で松野町産ユズのビール「Yuzu Jingle(ユズ ジングル)」が誕生しました。
すでにこの「Yuzu Jingle」の生産、販売は終了していますが、今後ユズをはじめ桃や梅など、松野町産の様々な素材を使ったクラフトビールを企画、製造していただくようお願いしています。
どうぞ皆さん、よいお年をお迎えください。
〇 12月17日(火曜日) 役場地震避難訓練に参加
自衛隊家族会松野支部総会に出席
〇 12月18日(水曜日) 京都府に出張 京都丹後鉄道カフェトレイン運行状況を視察
〇 12月19日(木曜日) 帰町 商工会金融懇談会に出席
○ 12月20日(金曜日) 葬儀に参列
令和7年度業務計画ヒアリング
松野林業研究グループ谷会長 農林水産大臣賞受賞祝賀会に出席
○ 12月22日(日曜日)~25日(水曜日) インフルエンザ感染のため自宅でリモートワーク