6月に入ったのにまだ五月晴れが続いていて、今年の梅雨入りは例年より遅くなるそうです。ただし、梅雨入りすると早々に大雨になる可能性があり、その後は猛暑の到来が予想されています。どうぞ皆さま、豪雨による洪水や土砂災害に備えていただくとともに、熱中症防止など健康管理にもお気を付けください。
さて、JR予土線の利用促進と路線存続を目的として、愛媛・高知両県や沿線5市町の関係者などで組織している「予土線利用促進協議会」の総会が、6月3日に松野町役場で開催されました。もともとこの協議会は、愛媛県と高知県でそれぞれ別の組織として利用促進に取り組んでいましたが、国やJR四国に対しより強く予土線の存続を訴えるため昨年10月に一本化したもので、松野町は沿線5市町の真ん中にあることもあって、私がその初代会長に任命されています。
総会では、令和5年度に実施した利用促進事業の実績報告や収支決算、令和6年度に計画している事業や収支予算など6つの議案が審議され、すべて提案のとおり承認されました。
来年度に計画している事業の主なものは、予土線全線開通50周年を記念したフリー切符の発行やシンポジウムの開催、ビールトロッコなど企画列車の運行、予土線主要各駅の駅前広場でのマルシェの開催などのほか、予土線を一番利用している高校生にもPR活動に参画してもらうようにしています。
ところで、赤字ローカル線の存廃問題は、この予土線に限ったことではなく全国的な問題となっています。このため国は、関係自治体と鉄道事業者で路線のあり方を協議する「再構築協議会」を設置する動きを強めていますが、私はこのやり方は少し性急で強引ではないかと思っています。150年にわたって全国津々浦々に敷設された鉄道ネットワークは、経済発展を担うインフラとして国が整備してきたものです。また、今後も脱炭素社会の実現が求められ、バスやトラックの運転手不足や交通渋滞が頻発する社会情勢の中で、その存在価値は見直されています。そんな歴史と可能性を持つ地方鉄道を、時代遅れの遺物として切り捨てて、陸上輸送は道路一択とするのがはたして正解なのでしょうか。
さらに、新幹線のないJR四国は収益構造が脆弱で、沿線市町もコミュニティバスの運行など地域内交通の維持に多額の予算を投入しており、予土線のためのこれ以上の負担は困難な状況です。双方がこのような状況なので、たとえ再構築協議会で頭を突き合わせて議論しても、前向きな解決策が得られるとは思いません。加えて、国鉄民営化を後押しした「人口増加・経済成長・高金利」という3つの条件がことごとく崩壊した中で、民営化そのものが正しい選択だったのか検証する必要もあると思います。
このような理由から私は、赤字ローカル線の存廃を鉄道事業者と自治体に丸投げする再構築協議会の設置は、国としての責任放棄だと考えています。国道・県道・市町村道にそれぞれ役割分担があるように、四国循環路線の一部である予土線は、国の交通施策の根幹として国の責任で維持すべきであるとも考えています。もちろんこのような考え方に批判的なご意見も多々あろうかと思いますが、予土線の地元自治体としては、廃線になると困るという地域の方々が現に大勢いらっしゃる以上、存続を決してあきらめずに活動を続けていくつもりです。
みんなで予土線を守りましょう!
予土線利用促進対策協議会 総会
〇 5月31日(金曜日)
蕨生老人クラブ寿会総会に出席
〇 6月2日(日曜日)
野生鳥獣慰霊祭に出席
NPO森の息吹総会に出席
〇 6月3日(月曜日)
定例庁議に出席
鬼北地域野菜園芸振興基金理事会に出席
予土線利用促進対策協議会総会に出席
森の国の夏祭り実行委員会に出席
〇 6月4日(火曜日)
原水爆禁止国民平和大行進関係者と意見交換
〇 6月5日(水曜日)
議会全員協議会・議会運営委員会に出席
〇 6月6日(木曜日)
臨時庁議に出席
鬼北土地開発公社理事会に出席
葬儀に参列
〇 6月7日(金曜日)
松野の里を美しくする協議会に出席
環境保全推進員会に出席
各部落事業要望・現地確認(豊岡前部落)