伊予路に春を呼ぶ「椿まつり」が、今日から3日間にわたって開催されます。毎年この頃が一番寒くて、「椿まつり」が終わると少しずつ暖かくなると言われていますが、今年は町内の梅畑の花もすでに満開となっていて、いつもより一足早く春の訪れを感じることができました。
ただ気がかりなのは、能登半島地震で避難所暮らしを続けられている被災者の皆さん。北陸はまだまだ厳しい寒さが続いているようで、一日も早く暖かい場所で安心して生活ができるようにお祈りをしたいと思います。避難所の運営支援のため、松野町からも職員3名を石川県輪島市に派遣していて、被災者の皆さんに笑顔が少しでも戻るように頑張ってくれています。
さて、コロナ禍を経て社会や経済の仕組みが大きく変わっていく中で、新しい発想や知識、技術を持った若い起業家がどんどん世の中に出てくるようになりました。企業や団体に属して安定した生活を求めるのではなく、リスクを覚悟したうえで自分の能力を信じて挑戦する姿を見ると、若さっていうエネルギーは素晴らしいことだなと少しうらやましく感じます。
そんな若い起業家たちを応援しようと、愛媛県が「NEXTスタートアップえひめ」という企画を立ち上げました。これは、県内で新しいビジネスを開始しようとしている皆さんからアイディアを募集し、まず書類選考で30人ほどに絞り込み、その後4か月間にわたって専門家からの厳しい指導を受けて具体的なビジネスプランに磨き上げ、その中から特に優秀な事案については県内の企業を集めた公開プレゼンテーションに進出するという、起業を目指す若者にとってはまさに登竜門となる真剣勝負のコンテストです。
そして何と初年度となる今回、厳しい難関を突破して最終のプレゼンテーションまで残ったファイナリストの6名の中に、松野町在住の河野亮二さんが含まれているという嬉しいニュースを聞きました。本町の目黒部落出身の河野さんは、大手機械メーカーでエンジニアとして仕事をしていましたが、コロナ禍をきっかけに帰郷を決意し、現在は町内で林業振興と木質バイオマス普及に取り組んでいる(株)フォレストという会社の代表取締役として活躍しています。私も、過疎化高齢化が進展して担い手が不足している本町において、地域活性化をけん引してくれるニューリーダーとして、大きな期待を寄せているところです。
2月6日に東温市の坊ちゃん劇場で開催された最終プレゼンテーションに、私も出席をして6名のファイナリストの発表を聞かせていただきました。
河野さんの提案したプランは、災害の多い我が国において、間伐材(まき)を利用した備蓄燃料供給システムを構築し、平時でも災害発生時でも安心安全なエネルギーが確保できるようにするというもの。近い将来に南海トラフ大地震の発生が予見されているこの地域において、森林資源の豊かな「森の国」松野町ならではのユニークかつタイムリーなアイディアだと感心しました。そして、このコンテストがきっかけとなって河野さんの壮大な構想が具現化するように、地元自治体としてもバックアップしたいと考えています。
発表する河野さん
ファイナリストの6人
〇 2月6日(火曜日)
南予森林管理推進センター理事会に出席
「スタートアップえひめ」コンテストを観覧
〇 2月7日(水曜日)
土地改良区理事会に出席
T型集落点検報告会に出席
〇 2月8日(木曜日)
宇和島保健所運営協議会に出席
DMO設立ミーティングに出席
〇 2月9日(金曜日)
太陽ファーム 本田社長ほかと意見交換
令和6年度業務計画ヒアリング・当初予算査定
〇 2月11日(日曜日)
消防出初式に出席
〇 2月12日(月曜日)
能登半島地震被災地支援チーム出発式に出席
〇 2月13日(火曜日)
市町各種事業総合協議会 会計監査
北宇和土地改良協会役員会・総会に出席
〇 2月14日(水曜日)
議会全員協議会に出席
宇和島税務署長ほかと意見交換
3月補正予算査定
キョクヨーフーズ酒巻社長・ナンレイ横井会長・日和産業中橋会長ほかと意見交換
〇 2月15日(木曜日)
市町総合事務組合議会に出席
〇 2月16日(金曜日)
経済産業省 四国経済産業局長ほかと意見交換
四万十川漁業協同組合連合会長と意見交換
JR予土線圏域の明日を考える会ミーティングに出席