新年早々、能登半島を襲った巨大地震。発災から1カ月が経過しましたが、寸断された道路や倒壊した住宅が手つかずのままのところもあり、被災地の復旧、復興は、まだまだ先が見通せない状況のようです。
近い将来、南海トラフ地震が発生すると予見されている私たちの地域にとって、この能登の惨状は決して他人事ではありません。被災者支援のために私たちができることを着実に実行するとともに、この悲惨な出来事を教訓として防災減災対策に取り組み、自然の猛威に備えなければなりません。
そのような状況のなか、愛媛県では、県下の市町と連携して避難所の運営にあたる職員を石川県輪島市に派遣することとなりました。松野町も、平成30年の西日本豪雨災害の際に長崎市から職員を派遣していただいた経緯があることから、今度は私たちがお役に立たなければと思い、1月22日から1月31日までの10日間、第1班となる職員3名が県のチームに参画して輪島市内の避難所の運営支援にあたっていました。そして、このほど任務を果たして、無事に帰庁してくれました。
松野町職員の代表として赴任したのは、農林振興課の細川係長、防災安全課の榎谷主査、町民課の吉本主事の3名。帰庁した31日には、現地の厳しい環境下での生活や、避難所での被災者の様子について報告を受けました。
それによると、一番大変だったのは水道の断水によって生活用水が不足していたこと。特にトイレを我慢することが多くなり、厳しい寒さもあって、スタッフや避難者で胃腸の調子を崩している方が多かったようです。また、自衛隊によって仮設の風呂も設置されましたが、被災者が列を作って長時間順番を待っている状況で、同様に、洗濯にも困っている方が多かったとのことです。
能登地方と同じ中山間地域にある松野町でも、有事の際には同じことが起こる可能性が高いと思います。もちろん飲料水が一番大事ですが、その次には生活用水をどのように確保するか、これが課題となってきます。トイレ、風呂、洗濯、炊事など、私たちは思ったより多量の水道水を当たり前のように使っていますが、水道の復旧が遅れた場合は、これが深刻なダメージにならないように、事前に対策を講じておかなければなりません。
このため、役場担当部署に、町内にある未利用の井戸の現況調査と、発災時には被災者が井戸を自由に使えるような仕組みを作ることを指示しました。併せて、停電時でも動かせる手動のポンプを設置する際には、町で補助することも検討していくことにしています。
また、この井戸水を平常時から使うことによって、最近頻発している水道の渇水対策にも一定の効果があると考えています。
能登半島地震の復旧、復興には、まだまだ時間がかかりそうで、松野町でも2月中旬からの第2班の派遣の準備をしているところです。派遣する職員には、元気に帰ってくることを最優先のミッションとしていますが、不安な避難生活を強いられている被災者の皆さんに少しでも笑顔が戻るように、任期の10日間、全力を尽くしてもらうことを期待しています。
一方で、避難者の中には、いつ自宅に帰れるのか目途が立たない方も多くいるのではないでしょうか。被災された皆さん、特に子どもたちの中で、一定の期間遠隔地でもいいので避難したいと希望される方がいれば、松野町で受け入れを具体的に検討したいと考えています。
焼失した輪島朝市の町並み
倒壊したビル
避難所でのスタッフミーティング
〇 1月24日(水曜日)
葬儀に参列
令和6年度業務計画ヒアリング・当初予算査定
〇 1月25日(木曜日)
令和6年度業務計画ヒアリング・当初予算査定
農林公社従業員退社式に出席
内外情勢調査会宇和島支部懇談会に出席
〇 1月26日(金曜日)
葬儀に参列
令和6年度業務計画ヒアリング・当初予算査定
〇 1月28日(日曜日)
近畿愛媛県人会「ニューイヤーえひめ2024」に出席
〇 1月29日(月曜日)
令和6年度業務計画ヒアリング・当初予算査定
区長会に出席
〇 1月30日(火曜日)
令和6年度業務計画ヒアリング・当初予算査定
中村時広知事 新春のつどいに出席
〇 1月31日(水曜日)
令和6年度業務計画ヒアリング・当初予算査定
〇 2月1日(木曜日)
定例庁議に出席
令和6年度業務計画ヒアリング・当初予算査定
県土木協会・県建設業協会意見交換会に出席
〇 2月2日(金曜日)
県土地改良事業団体連合会 理事会に出席
〇 2月3日(土曜日)
神社総代会総会に出席
〇 2月5日(月曜日)
令和6年度業務計画ヒアリング・当初予算査定
臨時庁議に出席