穏やかな元日の太陽が傾き始めた頃、能登半島を突如襲った大地震。ニュース映像などで被害の大きさを目の当たりにして、被災地のために何か自分にできることはないかと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、インフラが寸断され現地の受け入れ態勢が整わない状況で、遠方にいる私たちができることは、義援金を送ることなど限られていると思います。役場のロビーにも募金箱を設置していますので、どうか皆さまの温かい支援の気持ちをお寄せいただくようお願いします。
松野町でも、来週から3名の職員が被災地に赴任し、避難所の運営などの職務に従事する予定です。不便で不安な避難所生活を続けられている皆さんに、明るい笑顔が戻ってくるお手伝いができるように、松野町の代表としてがんばってくれると思います。
さて、愛媛県は全国で3番目のユズの産地ですが、その中でも松野町と鬼北町では栽培が盛んで、今年は特に豊作で2,000トンを超える収穫がありました。ユズの全国の年間生産量が2万トン~3万トンなので、松野町と鬼北町で全国の10%近いシェアを占めているということになります。(知らなかった!)
そして、収穫されたユズの大部分は、JAえひめ南のゆず加工場で搾汁した後、鬼北町の食品加工会社「高田商店」さんに送られ、全国的な人気を誇る「ゆずの里」ブランドのポン酢や飲料の原料となります。このメインとなる流通販売ラインは維持しつつも、ユズの可能性をさらに広げる新しいバリエーションはないかと探していたところ、松山市内に地元の素材にこだわったクラフトビールの醸造所があるという情報に行き当たりました。さっそく、その醸造所「DD4D FACTORY&CURIOSITIES」を訪ねて製造を依頼したところ、県内産柑橘を原料にしたビール製造の実績も豊富なこともあって、快諾をいただき松野町産ユズのビール「Yuzu Jingle(ユズ ジングル)」の誕生となったわけです。ちなみに、ジングルというネーミングは、ジングルベルのように楽しい気分になれるようにとの思いからだそうです。
原料となったユズは、松野町の若手ユズ農家の毛利憲幸さんが丹精込めて作ったもので、提供した300kgのうち100kg分の果実の皮の部分を使用しました。なお、ビールにはたくさんの種類があって(知らなかった!)、この「Yuzu Jingle」はベルギー発祥の「サワーエール」という酸味が特徴でフルーツと相性のいい種類のもので、今回の醸造で350mlの缶に換算しておよそ3,000本分ができました。また、残りの200kgのユズについても、別のスタイルのビールの原料になって順次発売される予定です。醸造所の山之内社長さんには、続けて松野産の桃や梅のビールも開発していただくように、お願いしておきました。
それでは、「Yuzu Jingle」を味わってみましょう。
うーん!しっかりしたビールテイストの中に、さわやかなユズの風味が引き立っていますね。白ワインのような酸味も少し感じながら、すっきりしたのど越しも味わえます……などと知ったかぶりの食レポをお届けしましたが、おいしいことは間違いないので、ぜひ松野産の稀少なビールをこの機会にお試しください。
「Yuzu Jingle」は、道の駅・虹の森公園のかごもり市場において、350ml缶680円で販売しているほか、町内の一部の飲食店でも提供しています。なお、生産量が限定されていて品切れのおそれがありますので、ご希望の方はお早めにお買い求めください。
DD4D FACTORY&CURIOSITIES 山之内社長(中央) ユズ農家毛利憲幸さん(左)
「Yuzu Jingle」
〇 1月7日(日曜日)
町内10部落の総会で新年のあいさつ
〇 1月9日(火曜日)
農林公社 仕事始めの式に出席
〇 1月10日(水曜日)
県総務管理局長ほかと意見交換
四万十市・中平市長ほかと意見交換
〇 1月11日(木曜日)
(株)フォレスト 取締役会に出席
JAえひめ南・吉見組合長ほかと意見交換
鬼北ライオンズクラブ新年会に出席
〇 1月12日(金曜日)
DD4D FACTORY&CURIOSITIES・山之内社長ほかと意見交換
「Yuzu Jingle」発売についてプレスリリース
〇 1月14日(日曜日)
町内駅伝大会を観覧
〇 1月15日(月曜日)
国土交通省大洲河川国道事務所長と意見交換
「Yuzu Jingle」発売についてプレスリリース
〇 1月16日(火曜日)
県南予地方局長ほかと意見交換