本町商工会の加藤勝恵会長が、68歳の若さで急逝されました。
35年前、私が松野町にUターンして役場に就職したとき、加藤さんは「商工会青年部」や「まちづくり青年会議」などの中心メンバーとして、松野町の地域おこしに熱心に取り組んでいました。その活動は、伝説の「森の国音楽祭」に象徴されるように、小さな松野町を大きく揺るがすような、破天荒ともいえるエネルギーを周囲に発散していました。
新人職員の私は、イベント担当としてその中にいわば放り込まれた状態でしたが、何もわからない私に、加藤さんは優しく、そして熱く、若者目線でのまちづくりの必要性を教え諭していただきました。まさしく私にとって頼れる兄貴のような存在であり、私が今の立場にいるのも、加藤さんをはじめ「商工会青年部」や「まちづくり青年会議」のメンバーとの濃密な時間、そしてまちづくりへの意識を共有できたおかげだと確信しています。
謹んで加藤さんのご冥福をお祈りいたします。
さて、コロナ感染症の影響で中止していた住民座談会を、4年ぶりに再開することとしました。この住民座談会というのは、町内10部落に町三役と全課長が出向いて、町民の皆さんと直接対話し、行政側の重点施策の説明や、地元からの要望、提言等の聴取を行うものです。
8月25日から開始した今回の座談会のテーマは、「コロナ禍からの地域再生」としました。歴史の教科書に載るような大きな出来事だったコロナ感染症の世界的流行も、ようやく季節性インフルエンザ並みにコントロールできるレベルに落ち着いてきました。しかし、この3年半の感染期の間に、あらゆる社会経済活動が打撃を受け、様々な行事やイベントが中止されて人の流れが止まり、他人との関わりが激減するなど、私たちは多くのものを失ってしまいました。これからは、コロナ前の日常生活を、ひとつひとつ取り戻す作業に町全体で着手しなければなりません。
一方で、コロナは、これまでの常識にとらわれない多様な生き方を顕在化しました。例えば、都会から田舎へ移住する若者や、自然の中でのリモートワークを推奨する企業などは着実に増加して、地方の価値や可能性が再評価されるようになりました。
このように、コロナは良くも悪くもこれまでのライフスタイルを大きく変える転機であり、コロナによって新しい時代が到来したといっても過言ではないと思います。この現実を町民の皆さんとともに認識し、アフターコロナ、ウイズコロナでのまちづくりの方向性を共有することを、今回の座談会の目的としています。ただし、あまり堅苦しくならないように、そしてテーマに直接関連しない事柄、日常生活で不便に感じていることや行政に対するご意見やご批判についても、座談会の中で真摯に対応させていただくようにしています。
これまで、8月中に松丸部落と延野々部落の座談会を実施しました。これからも、1カ月に2部落のペースで開催しますので、なるべく多くの町民の皆さんにご出席いただき、有意義な意見交換ができますようによろしくお願いいたします。
住民座談会の様子
〇 8月18日(金曜日)
9月補正予算査定
〇 8月21日(月曜日)
(株)サン・クレア 細羽社長と意見交換
〇 8月22日(火曜日)
愛媛経済同友会「納涼会」に出席
〇 8月23日(水曜日)
しまんと流域道路整備促進協議会総会に出席
議会との意見交換会に出席
〇 8月24日(木曜日)
県・市町連携推進本部会議に出席
町村会全員連絡会に出席
〇 8月25日(金曜日)
議会全員協議会・議会運営委員会に出席
臨時庁議に出席
住民座談会(松丸部落)に出席
〇 8月27日(日曜日)
軽トラ市会場を視察
〇 8月28日(月曜日)
農林公社取締役会に出席
令和4年度決算審査講評に出席
人口減少対策WGに出席
徳野貞雄 熊本大学名誉教授ほかと意見交換
〇 8月29日(火曜日)
住民座談会(延野々部落)に出席