梅雨入りに合わせたように襲来した台風2号により、全国各地で大雨の被害が出ているようです。そのニュース映像を見て、5年前の西日本豪雨災害を思い出し、不安を感じた方も多いのではないでしょうか。これからの梅雨と台風のシーズンを迎えて、行政としても防災減災対策をさらに強化してまいりますので、どうぞ皆さんも、避難経路の確認や防災グッズの点検など、いざという時のための備えをお願いいたします。
さて、大雨の翌日の6月3日土曜日、まぶしい青空のもとで「予土線駅前マルシェ」がJR松丸駅前広場で開催されました。そのオープニングセレモニーでは、主催者である愛媛県の中村知事がステージに立たれ、「このイベントで南予の様々な魅力を情報発信し、予土線沿線の活性化につなげたい。」とごあいさつされました。
また、駅前広場から日本酒「野武士」を製造している正木正光酒造場までの道沿いに、ピザやパン、ステーキや焼き鳥などのキッチンカーやテントが並び、家族連れなどでにぎわっていました。来場者の表情からは、やっとコロナ禍から解放されるという安堵と喜びを感じることができました。
なお、「予土線駅前マルシェ」は、この後7月25日(火曜日)に近永駅で、8月13日(日曜日)に伊予宮野下駅で開催されますので、ぜひご来場ください。
予土線は、民間によって開設された路線で、当時は宇和島鉄道と呼ばれていて、その歴史は予讃線よりずっと古く、宇和島駅から鬼北町の近永駅の間の開通が1917年、そして近永駅から松野町の吉野生駅の間の開通が1923年、つまり今年は松野町に鉄道が通って100年目の記念の年になります。その長い運行の歴史の中で、たくさんの人や荷物を運び、地域の絆を結んできました。私も、高校時代の3年間、片道約1時間かけて宇和島の高校に通学し、友だちとワイワイ騒いだり、当日の試験のにわか勉強をしたり、寝過ごして次の駅まで行ったり、予土線にはいろいろな思い出がいっぱい詰まっています。
この大事な予土線が、赤字ローカル線として存続の危機を迎えています。確かに採算性だけで判断すれば、JR四国の経営上の負担になっているのは事実でしょう。しかし、予土線は四国を循環する鉄道ネットワークの一部であり、もし廃止になってこのループが切れてしまえば、ネットワーク自体の価値も著しく低下すると思います。また、これから脱炭素社会の実現を目指すにあたり、鉄道は高速道路と併用すべき陸上輸送インフラとして、その価値や必要性も見直されてきますし、今後ますます増加する外国からの観光客には、予土線沿線の美しい自然景観と穏やかで個性的な歴史や文化は、大きな集客要素になるでしょう。そう、予土線は、大きな可能性を秘めた地域の宝なのです。
私たち予土線沿線の自治体、宇和島市、鬼北町、四万十市、四万十町、そして松野町の5市町は、予土線存続のために県を越えて結束し、一丸となって活動を展開してまいりますので、全国の予土線ファンの皆さん、そして地域の皆さん、何とぞお力添えをいただきますようお願いいたします。
予土線駅前マルシェ オープニングセレモニー
中村知事と会場を視察
〇 6月2日(金曜日)
災害対策本部会議に出席
宇和島地区林材業振興会議 会計監査
経済産業省四国経済産業局長ほかと意見交換
〇 6月3日(土曜日)
予土線駅前マルシェ会場を視察
中村愛媛県知事・兵頭鬼北町長と意見交換
〇 6月4日(日曜日)
世耕弘成参議院議員と県内市町長との意見交換会に出席
山本順三参議院議員激励会に出席
〇 6月5日(月曜日)
梅振興会総会に出席
〇 6月6日(火曜日)
鬼北土地開発公社理事会に出席
森の国・安全で安心なまちづくり祈願祭に出席
大規模氾濫に関する減災対策協議会に出席
愛媛県南予地方局長ほかと町内農業関連施設の視察・意見交換