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キウイフルーツ花粉事業(令和5年3月3日更新)

ページID:0011111 印刷用ページを表示する 更新日:2023年3月3日更新

 

 町議会議員選挙が終わり、本日、選挙後初めての3月定例議会が開会されました。これから、7名の議員のうち4名が新人というフレッシュな顔ぶれで、令和5年度の業務計画や当初予算など重要議案を審議していただきます。どうぞ議員としての職責を自覚し、地域の課題解決に果敢に挑戦されるとともに、町政推進にご支援ご協力をいただきますようお願いいたします。

 さて、かんきつ王国である愛媛県は、キウイフルーツの日本一の産地でもあり、主に松山市や東予地方で栽培されています。ところが9年前の平成26年に、愛媛県など7県の産地で、新型の「キウイフルーツかいよう病」という伝染病が同時多発的に発生し、生産者は感染の拡大を阻止するために、泣く泣くキウイの成木を伐採したという辛い過去があります。この時、感染源として疑われたのが、輸入花粉。キウイにはオス株とメス株があって、果実をとるためにはメス株の雌しべにオス株の花粉を着けてやる必要があります。その花粉を海外からの輸入に頼っていたのですが、これがかいよう病の細菌に感染していたのです。
 海外の産地では、その後もかいよう病が拡大しているため、安全な国内産花粉が確保できないか、愛媛県から松野町に打診を受けたのは、私が町長に就任して間もない平成29年のことでした。町内や近隣地域にキウイの大規模な園地がなく山間に位置する松野町は、かいよう病が発生するリスクが抑えられるほか、熱心な農家や事業の中核となる農林公社の存在も、花粉産地の適地として判断されたためです。

 あれから5年、ようやくキウイフルーツ花粉事業が、現実のものとなってきました。町内の生産者3戸が令和2年に植えたキウイのオス株から、昨年初めて花粉を収穫し、今年の春の開花、授粉の時期に合わせて、サンプルとして県内各地の農家に配布されます。また、今年採れた花粉は、乾燥精製のあと、かいよう病と発芽率の検査を受けて、来年春の本格販売に向けて一年間貯蔵されます。

 今週、このキウイフルーツ花粉事業で、専用機材の製造や花粉販売の窓口をお願いしている福岡県の「株式会社アグリス」を訪問し、海外産地の動向や今後の販売戦略などについて意見交換を行いました。また、キウイ生産の世界的な企業、ゼスプリ社の契約園地の整備状況も視察させていただきました。それらを含めて感じたこと、それは、このキウイフルーツ花粉事業は、きっと松野町の農業を牽引する主要作目になるという大きな期待、そしてがんばっている農家に応えなければならないという重い責任です。同時に、そのポテンシャルは十分にあると確信をしました。
 全国一のキウイ産地の愛媛県で、松野町も安心安全な花粉を安定生産するという役割を、これからしっかりと果していきたいと考えています。

 

1

株式会社アグリス 中村社長ほかと意見交換

2

キウイフルーツの大規模園地を視察

 ※公務の記録 =2月24日(金曜日)~3月3日(金曜日)=

〇 2月24日(金曜日)

愛媛県市町各種事業総合協議会・愛媛県過疎地域協議会会計監査

愛媛県市町総合事務組合議会定例会に出席

愛媛県国民健康保険団体連合会総会に出席

〇 2月26日(日曜日)

愛顔感動ものがたり表彰式に出席

〇 2月27日(月曜日)

愛媛県市町村職員共済組合議員協議会に出席(リモート)

愛媛県市町村職員互助会評議員会に出席(リモート)

議員懇談会に出席

〇 2月28日(火曜日)

株式会社アグリス訪問

〇 3月1日(水曜日)

キウイフルーツの大規模園地を視察

〇 3月2日(木曜日)

定例庁議に出席

宇和島地区広域事務組合議会定例会に出席

〇 3月3日(金曜日)

議会3月定例会に出席