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不器男忌(令和5年2月24日更新)

ページID:0011049 印刷用ページを表示する 更新日:2023年2月24日更新

  2月19日、松野町議会議員選挙の投開票が行われ、7名の定数に現職5名、新人4名の9名が立候補していましたが、現職3名、新人4名が当選しました。投票率は80.12%、前回選挙から0.16ポイント低下しているものの都会では考えられない高い水準で、身近な選挙への関心の高さが示されました。
 今回の選挙では、現職候補5名の得票数が軒並み大幅に減少したことは、議会への信任度が現れたとも見れますが、これは議会だけの問題ではなく、町政全般に閉塞感を感じている町民の皆さんが、新しい風を望んだ結果だと思います。この結果を重く受け止めて、7名の議員さんとともにこれまで以上に町民の声に耳を傾け、地域の活性化に取り組んでまいります。

 さて、松野町では、郷土の俳人である芝不器男(しばふきお)さんを顕彰するため、毎年、芝不器男忌俳句大会を開催しています。コロナ感染症の影響で、昨年と一昨年はウェブ上での開催でしたが、今年は3年ぶりに俳句愛好家の皆さんにご出席いただき、69回目の大会を行うことができました。
 この大会では、事前に全国からの投句を受け付けていて、今回は一般の部で942句、高校生313句、中学生420句、小学生からは984句の合計2,659句が寄せられました。この膨大な投句を、選者の先生方が一句一句目を通して受賞を決めていただくのですが、これは本当に大変な作業だと思います。この場をお借りして、心からお礼を申し上げます。
 また、受賞された皆さん、おめでとうございます。俳句といえば、某テレビ番組で芸能人が作った句を、愛南町出身の夏井いつき先生が辛口、毒舌で評価するコーナーが目に浮かびますが、そういったことをきっかけに、俳句に親しむ人が増えていったらいいなと願っているところです。

 さて、今回の大会において、一般部門で松野町長賞を選定していただき、表彰しました。受賞者は神奈川県の相原光樹さん、受賞作品は「臓腑重く 蝶何万と 垂れ下がる」。
 私の凡庸な感性と語彙力では十分に表現できませんが、独創的な世界観のある作品だと感銘を受けました。

 5・7・5のわずか17音に、季語を交えて情景や感情を織り込む世界で一番短い文学である俳句。日本の四季折々の自然と、繊細な日本語があってこそ成立するものだと思います。大正から昭和にかけて、新興俳句運動を先導し、26歳の若さでこの世を去った不器男さん、彗星に例えられた彼が残した句には、万葉調の優雅な古語でふるさと松野町の自然を表現したものも多く、まさに俳句の王道と言えるのではないでしょうか。
 ちなみに、私が一番好きな不器男さんの句は、「白藤や 揺りやみしかば うすみどり」です。春風に揺れていた白藤が、動きを止めると薄緑に見えたという単純な描写ですか、このような一瞬の変化は、普通の人ではなかなか気づかないものですよね。春のうららかな光景の裏に、ぞくぞくするような鋭さが潜んだ、まさに心象風景だと感じました。

 

表彰​ 句評

俳句大会の様子

 ※公務の記録=2月16日(木曜日)~2月22日(水曜日)=

〇 2月16日(木曜日)

四国情報管理センター(株)から企業版ふるさと納税の寄付を受領

四万十市長・土佐清水市副市長・宿毛市副市長・三原村副村長ほかと意見交換

〇 2月17日(金曜日)

令和4年度3月補正予算査定

〇 2月18日(土曜日)

宇和島圏域子ども観光大使認定式に出席(リモート)

〇 2月19日(日曜日)

不器男忌俳句大会に出席

〇 2月20日(月曜日)

令和5年度当初予算査定

愛媛県発足150年記念式典に出席

〇 2月21日(火曜日)

宇和島福祉協会理事長ほかと意見交換

土地改良区理事会に出席

内外情勢調査会宇和島支部懇談会に出席

〇 2月22日(水曜日)

風力発電事業者と協議​