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芝 天 さんのこと(令和5年2月8日更新)

ページID:0011004 印刷用ページを表示する 更新日:2023年2月8日更新

 松野町の役場がある松丸地区は、伊予と土佐を結ぶ旧松丸街道に沿って街並みが続いていて、江戸末期から戦前にかけて交易でにぎわった歴史があり、当時の造り酒屋や商家が今も残っています。私の家も、この旧松丸街道沿いにありますが、そのお隣に「芝歯科医院」という町内で唯一の歯医者さんがあり、私たちの歯の健康を守っていただいています。
 ちなみに、松野町出身の有名人といえば、大正から昭和初期にかけて新興俳句運動を先導した俳人の芝不器男、そしてお笑い芸人として大活躍中のモグライダー芝大輔さんがいますが、同じ「芝」姓でもこの二人とは血縁関係はないそうです。

 さて、芝歯科医院の院長は、明るいお人柄で好奇心旺盛、とてもチャーミングな芝五鈴先生ですが、今回ご紹介したいのはご主人である芝天(しば・てん)さん。昭和17年に中国上海市で生まれ、昭和57年に日本に留学、昭和59年に五鈴先生と結婚、昭和63年に日本に帰化されています。
 昨年「傘寿(80才)」を迎えられた天さん。ちょうどその半分の40年を中国で、後の40年を日本で生活され、節目を迎えた記念に、自叙伝「蝋梅(ろうばい)」を上梓されました。私も一冊いただき、さっそく読んでみましたが、幾多の試練や苦難を乗り越えて、自らの人生を切り開いていく天さんの勇気と努力に、強く胸を打たれました。
 本の内容は、ここでは詳しく触れませんが、前半部分は、天さんの祖国が文化大革命当時にどんなに酷い状況だったか、その逆境にもくじけずどのように立ち向かっていったか、実体験をもとに克明に書かれていて、読み手も思わず感情移入してしまいます。後半の日本での章でも、いろいろな苦労や難題が押し寄せてきますが、周りの人の温かい支援と自分の努力で少しずつ人生の足場を固めていく過程は、こちらも心が温かく優しくなれるような気がしました。特に、五鈴先生との馴れ初めの部分は、隣の住人として大変興味深く拝読しました!

 この本の題名となっている蝋梅は、冬の厳しい寒さを耐え忍んで可憐な花を咲かせますが、天さんの穏やかな笑顔の下にある不屈の闘志は、まさに蝋梅を思わせます。これからもお元気で、五鈴先生と仲良くお過ごしください。そしてふる里松野の活性化ために、まだまだお力添えをいただきますようお願いいたします。

 「蝋梅」は非売品ですが、役場に3冊寄贈していただきました。庁舎1階の図書コーナーで貸し出しをしていますので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

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蝋梅1 蝋梅2

「蝋梅」 役場1階図書コーナーにて

 

 ※公務の記録=2月2日(木曜日)~2月8日(水曜日)=

〇 2月2日(木曜日)

南予森林管理推進センター理事会に出席

令和5年度業務計画ヒアリング・当初予算査定

〇 2月3日(金曜日)

愛媛県土地改良事業団体連合会理事会に出席

〇 2月5日(日曜日)

松山自動車道四車線化事業着工式に出席

愛・野球博フィナーレイベントに出席

〇 2月6日(月曜日)

令和5年度業務計画ヒアリング・当初予算査定

〇 2月7日(火曜日)

令和5年度業務計画ヒアリング・当初予算査定

〇 2月8日(火曜日)

令和5年度建設事業予定箇所現地確認

大洲河川国道事務所長と意見交換​