「お椿さん(松山市の伊豫豆比古命神社の春の例大祭)の頃が一番寒い!」愛媛県内では常識となっているフレーズですが、この冬もお椿さんに合わせたかのように寒波がやってきて、松野町でも-5℃を記録する日がありました。その一方で、特産の南高梅のつぼみも開き始めていて、「冬来たりなば春遠からじ」という言葉のとおり、暖かな春を待ちわびているところです。
さて、松野町には10の部落(行政区)があり、環境美化など身近な自治活動を担っていただき、コミュニティの基礎組織として機能しています。私は、この10部落すべてが50年後も100年後も存続していること、そこで穏やかに暮らしが続いていることが、まちづくりの究極の目標だと考えています。
しかし近年、町全域で過疎化高齢化が進んでいて、特に高知県境の山間部にある上家地(かみえじ)部落は、住民数が23世帯46人で平均年齢60.8才、高齢化率は59%に達していて、このままでは近い将来に集落そのものがなくなる可能性があります。
上家地を消滅させてはならない、そのためには何をすればいいのか?思い悩んだ末にたどり着いたのは、町外の民間事業者の活力を導入して、地元上家地部落と役場とともに三位一体となって地域の課題に立ち向かうという構図でした。
上家地部落では、7年ほど前から西予市の太陽ファームという会社が、耕作放棄地を利用したキャベツ栽培を行っていますが、この会社は県内有数の養豚事業者でもあります。そこで、同社の本田社長さんと何度も話し合いを重ね、上家地部落の再生への協力をお願いしたところ、部落内での新しい養豚場の建設と野菜畑の拡大とともに、社員寮を建てて若い従業員の皆さんに上家地に住んでもらい、地域の行事や清掃活動などにも参加させましょうという回答をいただきました。
上家地部落再生事業と名付けたこの試みは、単に企業を誘致して雇用や経済を活性化するのでなく、民間事業者の力を借りて地域の担い手を確保し、文化の伝承や生活環境の維持など、コミュニティ機能の持続的な発展を目指すもので、私は全国の限界集落の課題解決のモデルになると考えています。本田社長さんは、上家地部落を救うために降臨したウルトラマンと言えるでしょう。(ちょっと持ち上げ過ぎかな!?)
先日、この上家地部落再生事業のスタートにあたり、地元上家地部落の濱田区長さん、太陽ファームの本田社長さんと私の3人で、連携協力して事業を進めるという協定書に調印をいたしました。
この事業だけで、過疎化高齢化という難題が解決できるとは思いませんが、集落消滅という最悪の事態は免れることができるのでは、と期待しています。養豚事業を受け入れるという決断をしていただいた上家地部落の皆さん、限界地部落で持続可能な農業に挑戦する決意をされた太陽ファームさんに、心から感謝いたします。
上家地部落再生事業 協定調印式
〇 1月25日(水曜日)
海上保安庁宇和島海上保安部長と意見交換
TV番組収録
〇 1月26日(木曜日)
令和5年度業務計画ヒアリング・当初予算査定
内外情勢調査会宇和島支部懇談会に出席
〇 1月27日(金曜日)
令和5年度業務計画ヒアリング・当初予算査定
四国地方公共工事品質確保推進協議会に出席(リモート)
四国防災トップセミナーに出席(リモート)
〇 1月30日(月曜日)
令和5年度業務計画ヒアリング・当初予算査定
上家地部落再生事業・協定調印式に出席
区長会・新旧区長懇親会に出席
〇 1月31日(火曜日)
令和5年度業務計画ヒアリング・当初予算査定
〇 2月1日(水曜日)
定例庁議に出席
令和5年度業務計画ヒアリング・当初予算査定