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行革甲子園2022(令和4年9月1日更新)

ページID:0010218 印刷用ページを表示する 更新日:2022年9月1日更新

 高校生のスポーツや文化の競技大会に、甲子園という名称がつけられたものが全国各地で開催されています。県内でも、「俳句甲子園(松山市)」や「書道パフォーマンス甲子園(四国中央市)」がおなじみですね。若者たちが、毎日の部活動の成果を懸命にアピールする姿は、清々しい感動を与えてくれます。

 さて、高校生ほどフレッシュではありませんが、全国の地方公務員が参加する「行革甲子園」というイベントが、愛媛県の主催で開催されていることを皆さまご存じでしょうか。これは、市役所や役場の仕事をいかに改善していくかアイディアを競うもので、4回目となる今年は、全国33都道府県の68市町村から85事例の応募があり、予選を通過した8事例を発表する決勝大会が、先日松山市の市民会館で行われました。

 

 一般的に、役所の仕事は法令よく守るが最優先で、担当者の裁量や判断というのは限られてしまいがちで、その結果「前例主義・事なかれ主義」と批判されることが多々あります。しかしこの行革甲子園では、全国各地で創意工夫を凝らして、現場目線で仕事の改善に努めている公務員の挑戦を知ることができ、「自分たちもがんばらねば!」と大いに勇気を与えてもらいました。

 

 決勝大会の発表事例は、いずれ劣らぬ素晴らしいものばかりでしたが、その中でもグランプリを受賞したのは、栃木県茂木町の「地方公務員が一般社団法人を設立して町の財源を生み出す」という斬新なアイディアでした。茂木町は、人口約1万1千人余り、東京都心から100kmの位置にある自然豊かな城下町です。その提案の概要は、茂木町の役場職員と民間の有志で一般社団法人を設立し、町内産の木材や和牛のプロデュースを行うというもの、資本金はクラウドファンディングで調達し、国や県、町からの補助金は一切なし、初年度は総売上300万円で純利益が6万円、その半分の3万円を町に寄付したとのことです。なお、役場職員は無報酬であり、公務員の兼業禁止規定には違反しないようになっています。

 

 私も、うちの役場の職員に、本来の業務以外にも自分の地元にどんどん出て行って、地域の活動に積極的に参画するように求めていますが、それはあくまでも住民のお手伝いの範囲で、ここまで徹底して役場職員が主体的に副業に取り組んでいる事例は初めて知りました。もちろん、本来の業務に支障が出ないように、終業後や休日の時間に集中的に取り組む本人の努力も相当なものでしょうが、それを後押しする上司や同僚の支援や協力があってこその成果だと思います。何より、わずかな金額ですが利益を出し、その半分を法人の資本金に、残り半分を町に寄付するという結果を出していることがすごいと感じました。こういう発想が職員の間に広がっていくと、役所全体の意識も変わっていき、行政改革につながっていくのでしょう。

 いやー、グランプリにふさわしい、公務員の常識を破ってくれる素晴らしい取組でした。

 

行革甲子園

行革甲子園2022 グランプリ受賞の栃木県茂木町

 ※公務の記録=8月22日(月曜日)~8月28日(日曜日)=

〇 8月22日(月曜日)

 愛媛県市町総合事務組合会計監査

〇 8月23日(火曜日)

 愛媛県市町総合事務組合議会に出席

 森の国まきステーション臨時総会に出席

〇 8月24日(水曜日)

 9月補正予算査定

 県・市町合同新型コロナウイルス感染症対策本部会議にリモート出席

〇 8月25日(木曜日)

 新型コロナウイルス感染症対策本部会議に出席

 敬老式お祝いメッセージ収録

〇 8月26日(金曜日)

 行革甲子園2022決勝大会を観覧