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奈良県川上村に学ぶ(令和4年8月24日更新)

ページID:0010190 印刷用ページを表示する 更新日:2022年8月24日更新

 河川の源流域に位置し、「源流」をコンセプトに地域づくりに取り組んでいる市町村が結集して、平成17年に「全国源流の郷協議会」という全国組織が設立されました。現在は、16県で30の市町村が加盟していて、四万十川源流域にある松野町も、愛媛県下で唯一の会員となっています。

 この協議会の構成団体のひとつ、紀ノ川(上流部では吉野川)の源流にある奈良県の川上村は、林業が主産業の人口約1,000人の小さな村で、自然との共生をテーマにしたユニークな村づくりを展開されていて、全国的に高い評価を受けています。同じ小さな山村である松野町の施策にも、大いに参考になるだろうと、以前から視察に行きたいと思っていました。

 そんな折、隣の三重県へ出張することとなり、コロナ禍の下ではありますが、先日とうとう念願の川上村を訪れることができました。川上村の栗木村長さんはじめ職員の皆さんには、本当に熱心にそして温かくご教示をいただき、また懇親を深めることもできて、とても有意義な視察となりました。この場を借りて、川上村の皆さんに心からお礼を申し上げます。

 

 で、川上村の何に感動したかというと、「源流の自然を守って下流にきれいな水を提供する」というその一点に、村をあげて取り組まれていること。それは、平成8年に全国に向けて発信された「川上宣言」に端的に表れています。その第一条を転記すると「私たち川上は、かけがえのない水がつくられる場に暮らすものとして、下流にはいつもきれいな水を流します。」との決意が謳われています。まさに利他的な精神ですね。

 

 また、都市にはない豊かな暮らしを築くため、村民ひとりひとりに寄り添ったきめ細やかな事業を展開されています。そのために、それぞれの役割や目的を担う団体を設立していて、お年寄りの多いコミュニティを支えて移動スーパーやガソリンスタンドを運営している「かわかみらいふ」、若者に安定した働く場を提供する「かわかみワーク」、林業の6次産業化や情報発信に取り組む「吉野かわかみ社中」などが、役場と連携して大きな成果をあげていました。

 

 私は、「小さな町の大きな挑戦」を町政の基本に掲げ、小さな町だからこそできる、小さな町でしかできないまちづくりにこだわってきました。そのひとつの理想形が、川上村で実を結んでいると感じました。

 松野町も負けないようにがんばります!

 

かわかみらいふ

「かわかみらいふ」が運営する移動スーパー

吉野杉

吉野杉の美林を守る「吉野かわかみ社中」

 ※公務の記録=8月15日(月曜日)~8月21日(日曜日)=

〇 8月17日(水曜日)

 まちづくり委員会に出席

〇 8月19日(金曜日)

 奈良県川上村を視察

〇 8月20日(土曜日)

 三重県南伊勢町を視察

 全国高校生SBPチャレンジアワードに出席(三重県伊勢市)