平成24年2月から森の国戦国史講座と題した各種講座を開催しています。第1回は2月4日に「一条氏から長宗我部氏の城へ」(松田直則氏)、第2回は2月11日に「文献史料にみる河後森城主と河原淵郷」(土居聡朋氏)として行いました。募集人数20名のところ30名を超える皆さんがお申し込み、ご参加いただきました。今後もあと3回行う予定ですので、ご希望の方はぜひお問い合わせ、お申し込みください。
昨年は、河後森城へのご来城、誠にありがとうございました。すべてを掲載できなかったのですが、これまでの瓦版でご報告した取り組み以外にも、平成23年11月1日から30日には今年度新設の松野町埋蔵文化財センターでの展示会、11月3日には戦国復元食の実験販売、11月20日にはのま馬の乗馬体験、11月26日には史跡めぐりとして晩秋の公開型植生・景観調査などを行いました。また今年も数々の取り組みを行っていく予定ですので、ご協力どうかよろしくお願いいたします。
本郭から西側に続いている曲輪(平坦地)の末端に位置しているのが西第十曲輪と呼んでいる地点です。ここは最初に整備をはじめた地点ということもあり、早くから利活用の取り組みを行っています。10月8日には、森の国山城の会の会員を中心に観月会を行いました。また、11月12日には休憩所として外観だけを復元していた整備建物について、馬屋と番小屋として使われていた当時の内装の復元を体験する会を行っています。特に番小屋部分は、板敷き、土壁、いろりが完成し、今後いろいろな体験活動に活用することができるようになりました。
9月27日、初回となる植生詳細調査を開催しました。今回は前回の打ち合わせ会を受けて、ルートの選定や調査カードの記載内容に関する検討を行っています。特に調査カードの記載内容については、種名、科名はもちろん、植物としての一般的な特徴、地元での呼称と利用方法、関連することわざや俳句、昆虫や鳥についてなど多方面にわたる内容を調べていく計画となりました。その後、史跡現地にて部分的な下見を行いましたが、少し観察しただけでも興味深いことがたくさんわかっています。以上の内容については、今後の公開型植生・景観調査等でご報告していく予定です。
9月2日、松野町内遺跡調査指導委員会を開催しました。この委員会は今年度からはじまった松野町内遺跡発掘調査等事業に伴って各専門の先生方から調査方法等についてご指導をいただくために設置しています。今回は初回ということもあり、主に事業概要の説明となりましたが、特に今年度は河後森城の発掘調査や出土した金属器の保存処理をはじめ、町内16箇所に所在する河後森城の支城群の詳細な把握を目的とした調査を行っています。
9月1日、今年度2度目となる河後森城の公開型植生・景観調査を行いました。今回も愛媛大学名誉教授の下條信行先生、江崎次夫先生の指導のもと、町外からも12名のお申し込みをいただき、森の国山城の会会員の皆さんとともに総勢約20名での開催となりました。協議範囲は一番高所の本郭から東側の部分で、来年度に大規模な間伐作業を予定している地点となります。史跡の利活用も含め、城の内外からみてどのような景観づくりを目指していくべきかについての検討を行いました。
雑草の勢いは相変わらずで、早くもまた第2弾の草刈り作業が必要な状態になってきました。ただ、登城道沿いにはきれいな花も咲いています。特に風呂ヶ谷から西第十曲輪への道沿いには、地元でクジュナと呼ぶ植物の花が咲いています。
あとですが…登城記念ノートの2冊目を西第十曲輪の馬屋建物内に設置しましたので、皆さんのまたの登城とご記入をお待ちしております。
これまでの河後森城の発掘調査で出土している鉄の道具には、釘や刀子(ナイフのようなもの)、鍋、鍛冶関連品などがあります。これらの出土品は長い間土中に埋まっていたこともあってサビの付着が強く、放っておくと形が失われてしまいます。そこで、保存するための処理や図面の作成を行うため、愛媛大学に委託し作業を行っていただくことになりました。
河後森城の西第十曲輪には、戦国時代の馬屋の跡を再現した施設があります。そこに2007年10月から登城記念ノートを設置していましたが、この度ノートがいっぱいになりましたので、差し替えを行うため持って下ろしました(役場で大切に保管しております)。町内外の多くの皆さんのご利用、本当にありがとうございました。
松野町も夏本番に入ってきました。とはいいながら、先日の台風6号の接近以降、猛暑の日はありません。河後森城内では相変わらず草の類が元気ですが、中には夏場に特徴的なミョウガやウバユリ等を見ることができる地点もあります。
7月20日、史跡河後森城跡環境整備事業で実施する植生詳細調査の打ち合わせ会を行いました。森の国山城の会会長の出席のもと、調査を担当していただく皆さんと方法や作業工程について協議しました。次回は、9月下旬に主要見学ルート沿いの概要把握と調査カード案の検討を行う予定です。なお、調査結果については、今後の公開型植生・景観調査の中でも随時お知らせしていく予定です。
6月28日には、町内の民間団体である森の国山城の会の平成23年度総会が開催されました。新年度は、これまでに行ってきた植生・景観調査や管理作業、戦国の食学習会などを引き続き実施することが決定。また秋頃には、新たに河後森城で森の国祈願祭を行うことになりました。河後森城の今後の整備や活用についても基本方針を確認し、できる限り地域住民参加型による手づくりの整備や活用を行っていくことが承認されています。
6月29日、久万高原町から12名の皆さんが河後森城の視察研修に来られました。梅雨明けかと錯覚しそうなぐらいの晴天で、とても暑い中でしたが、風呂ヶ谷の駐車場から西第十曲輪、本郭、古城東部の堀切と城内を半周するコースでご案内させていただきました。
5月15日、従来から森の国山城の会と共同でおこなっていた河後森城の植生・景観調査を公開型で初めて実施しました。参加者は約25名。今回は、愛媛大学名誉教授の下條信行先生と江崎次夫先生のご指導のもと、これまでに行ってきた活動の様子や特徴的な植生についての報告を行い、実際の活動の場を現地で検討していきました。今後も季節ごとに調査を実施する予定で、計画立てや管理作業、実際の活用行事にも結び付けていく予定です。
4月23日、「登ってみよう!河後森城―春の自生ツツジ見と城跡からの景観をめぐる―」という史跡めぐりの会を開催しました。今年は冬の寒さのためか、ツツジの開花は弱かったのですが、新城地区でも日当たりのよい地点では満開となった木もありました。また、最高所の本郭では、広見川流域の田植えの終わった水田の様子を見ることができました。
4月3日、松野町で毎年恒例の桃源郷マラソン大会を開催しました。今年は約3,000名の皆さんがご参加いただいています。そのなかで、河後森城をめぐるウォーキングコースも設定してあり、今年は約320名のエントリーをいただきました。早春の景色や山桜の開花等、城内を楽しんでいただけたのではないでしょうか。