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整備活用!河後森城

ページID:0001014 印刷用ページを表示する 更新日:2018年5月21日更新

河後森城の整備

河後森城では、平成11年度から環境整備事業を実施しています。これまでの発掘調査成果に基づき、史跡内を5つのゾーンに分けて整備工事を行っています。また、最近では史跡の活用にかかわる諸事業も展開しています。

第四曲輪 

整備が進んでいる西第十曲輪の様子です。この地点では、城の出入り口である虎口(こぐち)をはじめ、中央では2棟の掘立柱建物跡を立体的・平面的に表示しています。また、曲輪の周囲でも土塁(どるい)や堀切(ほりきり)の跡を検出しており、これについても可能な範囲で立体的な手法の整備を行っています。

虎口1 虎口2

曲輪中央の建物と虎口は立体的な表示を行いました。柱の位置や大きさ、土壁や窓、屋根のふき方などは、当時の絵巻物などを参考に再現しています。

土塁1 土塁2

曲輪周囲の土塁は検出した遺構を参考に、土を盛り上げて植栽し表示しています。堀切は曲輪から展望することができます。これらは発掘調査で検出した形状を可能な限り忠実に表現しています。

本郭整備  本郭からの景観

河後森城の中心に位置する本郭の整備の様子です。本郭では、主従関係などを確認しあう武家儀礼が執り行われていた「主殿舎(しゅでんしゃ)」などが発掘調査で見つかっており、掘立柱建物跡を平面的に表示しています。また、間伐により松野町を一望できる視点場を整備しています。

西第二堀切整備

本郭の西隣にある西第二曲輪で見つかった堀切の整備の様子です。

道跡整備

本郭の南側で見つかった道跡の整備の様子です。

河後森城の活用

河後森城跡をはじめとする町内遺跡について、多くの皆さんに知っていただくため、平成21年度から本格的に活用事業を展開しています。攻防体験や作事体験、日本在来馬の一種である野間馬の山城への登城実験や戦国時代の食についての学習会・試食会など様々な取り組みを行っています。

攻防

西第十曲輪南部斜面での攻防体験の様子です。目の前の崖が「切岸(きりぎし)」と呼ばれる人工的につくった急な斜面です。

曲尺  手斧

作事体験の様子です。左の写真は「曲尺(かねじゃく)」という物差しを使って寸法を測っているところ、右の写真は「手斧(ちょうな)」と呼ばれる大工道具で木を削っているところです。いずれも中世の絵巻物に道具を使用している様子が描かれています。

野間馬登城実験  登城

野間馬の登城実験と乗馬体験の様子です。

戦国の食  学習会・試食会

本郭主殿舎で執り行われていたと考えられる武家儀礼を復元するために発足した「戦国の食学習会」の取り組みの様子です。戦国時代の食についての学習会を行っています。左の写真は料理実験の様子、右の写真は試食会の様子です。

ツツジ移植  ツツジ

地元の民間団体「森の国山城の会」が主催で行っている自生オンツツジの移植活動の様子です。新城の曲輪上に自生するオンツツジを採取し遺構のない斜面地に移植するというもので、遺跡の保存と名所づくりを目的としています。

こども攻防  こども料理

松野町では、町内小学生が河後森城を学んで地域の魅力を再発見するための授業「森の国山城学」を実施しています。授業では、攻防体験(左の写真)や戦国料理体験(右の写真)などの体験学習を通じて、興味を持ったテーマをグループごとに調べまとめて河後森城現地で学習発表しています。