茅葺き文化は、日本の原風景を特徴づける伝統文化のひとつです。松野町には茅葺き建物が一棟現存します。茅葺き建物の文化財的価値について学び、茅葺き文化を伝え継承するために、今回は体験学習会として茅刈りを行います。日本の伝統技術である「茅葺き文化」をぜひ体験してみませんか!?
文化的景観とは、「地域に特徴的な生活や生業によってつくられた景観地」のことで、国民の生活や生業の理解に欠くことのできないものです。地域で暮らすみなさんにとって「当たり前」と感じられることが、実はその地域ならではの土地や生活、生業であり、重要なのです。このことに気づき、その地域ならではの「地域らしさ」を見出すのが文化的景観です。
「奥内の棚田と農山村景観」は、奥内川沿いの山間部に位置する、江戸時代中期以降に形成された棚田を含む4つの集落からなる農山村景観です。調査の結果、地形条件に沿って谷部を水田、尾根部を屋敷地、屋敷地周辺を畑として継続して利用されてきたことや、こうした土地の利用によって貴重な動植物が現在まで守られてきたことなどが確認されました。
平成29年2月9日、「奥内の棚田と農山村景観」の重要性が国に認められ、重要文化的景観に選定されました。今後は、奥内のみなさんと一緒に「奥内らしさ」を守り伝えていくため、「奥内の棚田と農山村景観」の保存と活用に取り組んでいきます。
松野町では、平成28~30年度にかけて文化庁の補助事業として歴史文化基本構想を策定する事業を展開しています。
今回事業の一環として、3月5日に『「奥内の棚田及び農山村景観」が重要文化的景観になった理由』と題して京都府立大学准教授の上杉和央先生にご講演いただきます。
9月30日、森の国「山城学」で攻防体験を行いました。3つのグループに分かれて、攻め・守りをそれぞれ体験しました。
7月27日、目黒山形関係資料のうち山形模型の3Dスキャンを、愛媛大学の村上恭通先生のご協力のもと行いました。
6月17日、森の国「山城学」現地見学を行いました。この日は、あらかじめ配布されていた資料をもとに、河後森城内にある防御施設を探して、その特徴について調べました。
「森の国山城学」は、人口減少社会において郷土を愛する児童生徒を育成するため、地域資源である山城を活用した郷土学習です。町内の小学校5・6年生を対象に、総合的な学習の時間に史跡河後森城跡の学習を行います。
森の国山城学の特徴は2つあります。1つ目はICT(情報処理または情報通信に関連する技術の総称)を活用した授業を行うところで、タブレットやテレビ会議システム等を利用して学習を深めています。ICTを活用することによって、町内3小学校の生徒が各学校にいながら他の小学校と意見交換できます。2つ目は体験学習を通して山城の事を学習するところです。
6月10日、初めての山城学を行いました。3つの小学校及び河後森城現地がICTでつながり、山城についての学習を行いました。今後は攻防体験や戦国料理づくり体験などの体験学習を行い、最終的には現地で山城ガイドができるよう、山城の学習をしていきます。
5月15日、松丸の永昌寺普門閣にある十一面観音菩薩仏像の説明会を行いました。
この仏像は、平成27年度に文化財としての価値を把握するため町の事業で調査をしました。頭と胴体を含む体の中心部分を一本の木材から彫り出す「一木造」でつくられており、調査の結果、平安時代後期(12世紀中頃~後半)の作だということがわかりました。松野町では最も古い仏像のひとつです。その後、江戸時代に修理が行われています。
当日はたくさんの方に仏像の重要性について知っていただきました。
5月1日、戦国の食学習会でお茶づくりを実施しました。
河後森城跡にある自生チャノキの若葉を摘んで煎り、揉んで乾燥させました。完成したお茶は香りが強くしっかりとした味わいでした。いろいろなイベントで提供する予定です。
4月17日、史跡見学会~河後森城の植生・景観調査~を開催しました。
この会は、史跡河後森城跡のよりよい整備と活用をめざして、城内の植生や城内外の景観について専門家を交えながら協議するというもので、参加者と一緒に整備について考える公開型の調査です。松野町は、河後森城跡の整備に関して今年度から景観整備を中心とした整備に移行することとしており、今回はその整備方針や長期計画等について参加者に説明し、講師の先生方に指導を受けながら協議しました。また、史跡現地に移動し整備の方法やあり方について現地で具体的な協議も行いました。
その他にも、3月に新城地区で実施されたツツジの移植会で移植されたオンツツジの生育状況観察、採取地である新城の曲輪上における状況観察等も併せて行いました。