『俳句の小径』で句碑巡り
俳句で巡る松野町
松野町松丸の庄屋の家に生まれた芝不器男は、豊かな自然と文化の息づく、この町で育まれた感性により昭和初期を代表する俳人として活躍しました。しかし、26 歳10 か月という短い生涯のため、残された俳句は少なく、「俳壇に流星のごとく現れて流星のごとく去った」天才俳人として今でも俳句の世界で高い人気を誇っています。松野町では、芝不器男の生まれた江戸時代から続く庄屋邸と芝不器男の短冊や愛用品を展示しております。
『俳句の小径』は、芝不器男の俳句を刻んだ句碑を 巡るコースです。不器男記念館を中心に、旧松丸街道 と史跡河後森城を巡る【山めぐり】と、ぽっぽ温泉や 虹の森公園を巡る【川めぐり】の2コースがあります。句碑の設置場所については、リーフレットをご確認ください。
音声ガイドの追加
各句碑に、それぞれ音声ガイドを作成しました。お手持ちのスマートフォンやタブレットに専用のアプリ(Radiotalk)をインストールし、句碑に設置してある2次元バーコードを読み取ることで聞くことができます。俳句から読み取れる情景や技法についての不器男忌俳句大会の選者の方々にご協力いただき、わかりやすい解説を行っていますので、是非お聞きください。
また、下記のリンクからは不器男記念館プロデューサーの川嶋ぱんだ 氏による1分程度解説を聞くことができます。
山めぐり
筆始歌仙ひそめくけしきかな<外部リンク>
永き日のにはとり柵を越えにけり<外部リンク>
あなたなる夜雨の葛のあなたかな<外部リンク>
ふるさとの幾山垣やけさの秋<外部リンク>
ふるさとや石垣歯朶に春の月<外部リンク>
澤の邊に童と居りて蜘蛛合<外部リンク>
風鈴の空は荒星ばかりかな<外部リンク>
泳ぎ女の葛隠るまで羞ぢらひぬ<外部リンク>
川めぐり
柿もぐや殊にもろ手の山落暉<外部リンク>
汽車見えてやがて失せたる田打ちかな<外部リンク>
寒鴉己が影の上におりたちぬ<外部リンク>
桑原に登校舟つく出水かな<外部リンク>
川蟹の白きむくろや秋磧<外部リンク>
卒業の兄と来てゐる堤かな<外部リンク>
秋の日をとづる碧玉数しらず<外部リンク>
うまや路や松のはろかに狂ひ凧<外部リンク>
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