糖尿病は、ブドウ糖などの栄養素が体の中で、有効に利用されない病気です。
血液中のブドウ糖(血糖)の量が多い状態が長く続いた結果、次第に全身の血管などに悪影響を及ぼし、
目や腎臓、神経など全身に障害を起こします。
初期はほとんど症状がないことが多く、受診が遅れがちになります。
高血糖の状態になると尿の回数が多くなったり、喉の渇き、水をたくさん飲む、急激な体重減少、だるさなどが出現します。
発症にはさまざまな原因があると言われています。
例えば、遺伝・肥満・ストレス・年齢・運動不足・食べ過ぎ・飲みすぎなどです。
治療の基本は(1)食事療法、(2)運動療法、(3)薬物療法です。
これらの治療法はすべて大事ですが、このうち最も重要で基本的な治療法は(1)の食事療法です。
血糖値をコントロールせずに、長い間不摂生を重ねていると、全身にわたる合併症を起こします。
特に気をつけなくてはならない合併症は、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害です。
糖尿病は初期には症状がでないとても怖い病気です。
そのため早期発見、早期治療がとても大切です。自分の状態を知る意味でも町の健康診断を受けましょう。
また、もっと詳しく知りたい場合は診療所を受診して下さい。
松野町国民健康保険中央診療所副所長