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天ヶ滝公園

ページID:0001252 印刷用ページを表示する 更新日:2017年12月18日更新

「天ヶ滝」は、奥野川渓谷の上流部あり、高さ30メートルの滝壁に、戸祇御前山から流れ出る清流が瀑布となって落ち、雄壮な景観を呈しています。また、その脇には高さ9メートルと小さいながらも華麗で優美な「姫滝」が寄り添い、「天ヶ滝」下の植林地には、町指定天然記念物の「日本橘」が繁茂しています。

天ヶ滝

水車

日本蜜柑の木

日本橘

「天ヶ滝」には、さまざまな伝説があり、とても神秘的で心いやされる空間です。

天ヶ滝の蛇伝説

むかし、奥野川の「天ヶ滝」の近くに、百姓夫婦と一人の娘が住んでおりました。
娘は名を「お小夜(さよ)」といい、大変美しい年ごろの娘でした。
ある日、娘が「天ヶ滝」の下流へ洗濯に行った日の夜中、一人の若者が「お小夜」のもとをおとずれ、それから毎夜のごとく通ってきました。
若者はみめ麗しく瑞々しい若者でしたが、どこの誰とも名乗りませんでした。
娘の母親は心配して
「どこのどなたか名前を聞け。」
と申しましたので、「お小夜」は名を聞きましたが、それでも若者は名を言いませんでした。
母親はこれをあやしんで、ある夜若者がくると、若者の着物にこっそりと縫針を一本さしておきました。
翌朝、若者の帰り道を糸をたよりにつけてみると、「天ヶ滝」の滝壺に、大蛇が真赤になって死んでいました。

天ケ滝
天ケ滝

天ケ滝 姫滝
天ケ滝姫滝

銚子滝の話 

天ヶ滝は、むかし、滝口に銚子(ちょうし)の形をした岩があり、その銚子口から水が落ち、大変珍しい美しい滝でした。
領主である吉田藩の殿様は、この滝のことを聞き、行列を従えて御覧に、お成りになりました。村人たちは、仕事をやめて、お殿様をお迎えしました。
滝を御覧になったお殿様は、「これは珍しい美しい滝じゃ」と大変気に入られ、それから、たびたび滝見物にお成りになるようになりました。
ところが、困ったのは百姓でした。
お殿様のお成りになるたびに仕事を休み、土下座をしてこれを迎えねばならず、それが大変迷惑でした。百姓たちが困っておりますと、一人の男が、「よし、俺が、お殿様が、お出にならぬようにする」と言って、滝口の銚子岩をゲンノウで叩き割りました。
ところが、お殿様は「景観がよくなった。」と、益々喜んで、お出になったといいます。

360度パノラマビュー

天ヶ滝姫滝

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