佳作
「雪降るや思ひ出巡る少年期」 雪が舞ふ時は誰しもが幼き頃のことがふと脳裏をよぎるものである。この句の中七「思い出巡る」の供辞がこの句を生き生きとさせている。雪を見上げてのつぶやきに似た句。このようにふと湧いてくる感懐の句であろう。