■瓦版1. 森の国山城の会の活動を紹介します。
 森の国山城の会(以下、山城の会)は、平成8年に発足した民間団体です。会員数は現在56名で、町内の遺跡のうち大多数を占める中世山城の保存と活用を住民レベルで考えていこうと結成されました。特にその中でも、河後森城は平成9年に国の指定を受けており、この調査と整備の歩みと共に会の活動が展開しています。
 これまでの活動は、史跡の学習と伝承、草刈等の維持管理が中心でしたが、最近ではこれに加えて、史跡をどのように保存・整備・活用していくかという点についても積極的な取り組みを行っていこうとしています。
 現在も継続的に行っている史跡河後森城跡環境整備事業は、発掘調査成果に基づいた整備工事が主体となっています。もちろん整備は、正しい歴史的評価が行われることが前提となっているため、松野町でも複数の専門家からなる「史跡河後森城跡調査・整備検討委員会」を組織し、様々な意見の集約をはかって復元・表示等を実施してきました。
 山城の会では、この事業の推進に並行する形で、河後森城を懐かしく心地よい環境に置くことをめざして、様々な計画を検討中です。その一環として行っているのが植生マップづくり。河後森城に残されている昔懐かしい里山の自然について調査しています。

草刈の様子
現地での調査
会議の様子
自生ツツジの開花
観月会実験
彼岸花の開花